2024年07月21日
愛する皆さま
主の御名を心よりほめたたえます。
大阪に住むようになってから約4年と3か月が過ぎました。その間、いろいろと生活のパターンが変わりましたが、一番の変化は毎日見ているテレビ番組が関西地域のバージョンになったことです。例えばテレビコマーシャルなど、今まで見たことのないものもたくさんありました。中でも関西電〇保安協会のコマーシャルソング「関西~♪電〇~♪保安~♪協会♪(文字にはできませんが、皆さんの頭の中では音楽が聞こえると思います)」というとても個性のある歌が印象的でした。なぜなら関東電〇保安協会のCMは印象に残っていなかったからです。それ以外にも日常的に関西ローカルの文化に触れることが多くなってきて、今はかなり慣れてきました。
そんな中で私が大阪に来て面白いと思っているもう一つの大阪ならではの生活習慣についてお話をさせていただきたいと思います。それは「明日のパン」という言葉です。特にオカンたちがスーパーで買い物しながらよく独り言で言うセリフです。私はあまり気にしていなかったのですが、ある日、妻が買い物から帰ってきて嬉しそうに「ねえねえ、スーパーに行くと本当にオカンたちが買い物しながら独り言みたいに『明日のパン、買おう』と言ってたよ」と言ったことがありました。関西のオカンたちはそう言うと、どこかで聞いていたようです。それからは私も買い物に行く機会があると本当にそう言っているのか耳を澄ましましたが、確かに「明日のパン」という言葉を聞いたことがある気がします。
そこで好奇心旺盛な私は、さっそく本当にこれが大阪ならではの習慣かどうか知りたくて、いろいろと調べてみました。すると他県から大阪に移住してきた人に聞いた結果、本当に「明日のパン」という言葉を聞いたことがあると答えたという調査結果がありました。またこれについて面白い書き込みもありました。例えば「私は東北出身で朝はご飯の確率が高いが『明日の朝ご飯を買おう』という表現はしない」とか「おそらく『明日のパン』という商品があるのではないか」とか、「妻が関西人で買い物のたびに言うから明日食べる分のパンという意味だと思ったが違うようだ。翌日には食べなかった。慣用句、もしくはパンの枕詞のようだ」など、面白いコメントがありました。地域によって異なる独特な習慣って、本当に不思議で面白いですね。
そして何よりも面白いことに、最近、妻も「明日のパン、忘れた!」などと、わりと頻繁に言うようになったのです。それだけではありません。たまに大阪弁で「なんでやねん」と叱られることもあります。どうやら妻も大阪のオカンになっていくということですね。めっちゃええやん。
ユダヤ人に対しては、ユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を得るためです。律法に支配されている人に対しては、わたし自身はそうではないのですが、律法に支配されている人のようになりました。律法に支配されている人を得るためです。
(コリント一9:20)
在主
林 尚俊