2024年08月04日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

連日続く危険な暑さの中で皆様はいかがお過ごしでしょうか。くれぐれも暑さに負けることなく、皆さんがこの酷暑を乗り越えられますようお祈りいたします。

 

さて皆さんもご存じのように、日曜学校では先日、サマーキャンプに行ってきました。場所は今までの六甲山YMCAではなく滋賀県の琵琶湖のほとりにあるアクティプラザ琵琶というところです。森小路教会としては初めての場所でしたが、何よりも美しくて涼しい湖が決め手になりました。とは言え全く初めての場所なので多少の不安がありました。そこで事前に下見に行き、その結果、大阪から少し離れてはいるものの道路状況も良好だったので新たなチャレンジをすることにしたのです。

いざ参加者を募ると、参加者全員が初めてのお泊り体験でした。コロナ禍で幼稚園時代を過ごし、小学生になったばかりの世代ですので、親元を離れてお泊りをするのは今回が初めて。しかも参加メンバーの中には年長さんもいましたので心配もありました。もし夜中に子供がどうしても怖くて寝れないなら片道2時間しかかからないので、家まで送るという選択肢もあるだろうと判断して、覚悟の上、実行することにしました。

 

最終的に参加希望者が4人も与えられたました。10人乗りの車をレンタルしていたので、引率者3人を含む7人でゆったりと行くことができました。さまざまな室内外のゲームやアクティビティーを用意したので、7人規模の1泊2日の予定とは思えないほど、たくさんの荷物を積んで出発しました。もちろん子供たちは大興奮です。バスの中でクイズやしりとり、そして恒例となった到着時間当てゲーム、そしてお昼のメニューを当てるゲームなどをしながら楽しい時間を過ごすうちに、いつの間にか車は現地に到着しました。

 

さっそく荷物を部屋に置いた後、集会室に集まって開会礼拝を捧げました。子供たちは楽しく賛美をしたあと真剣なまなざしでみ言葉を吸い込むように聴いていました。その後はお昼ごはんです。美味しいカレーを頂きました。食事後は元気いっぱいになった子供たちと楽しい室内ゲームの時間です。子供たちは永遠に切れないバッテリーを装着したおもちゃのごとく、無限に走りまわりました。ウォーミングアップが終わり体もあたたまってきたので次は湖での水遊びです。水着に着替えたあと車で10分ほどの浜辺まで移動しました。周りには人もほとんどおらず、まるで私たちのためのプライベートビーチです。湖自体を初めて見た子もいたので最初は恐る恐るでしたが、湖に慣れるのに1分もかかりませんでした。楽しく泳いだ後は、浜辺の遊びの醍醐味ともいえるスイカ割りです。実物のスイカを割ったわけではありませんが、それなりにリアルなスイカのビーチボールを順番に棒でたたいた後、前もって切っておいたスイカをみんなで美味しく食べました。それから宿に戻りシャワーを浴びたら夕食までの時間は、お祈りを自分の言葉で書く時間です。礼拝で学んだ祈りの実践として、それぞれの言葉でしっかりとお祈りカードを作りました。

 

そして夕食にぜいたくな鍋料理を頂いたあとは、食後のデザートの時間です。昨年のデイキャンプでも大好評だった焼きマシュマロ。自分で焼いたマシュマロをクッキーに挟んで食べるのは最高です。そしていよいよサマーキャンプの夜のフィナーレでもある花火大会です。初めての試みですので安全第一です。中には生まれて初めての手持ち花火をする子もいましたので、最初は恐る恐る緊張した顔でした。しかしこれも見事にクリアです。次から次へと花火をもっとちょうだいと言わんばかりに、配る先生の前に並びました。噴出花火で壮大な花火大会は幕を下ろしました。

 

歯を磨いたら就寝と思っていましたが、まだ余韻が残っていたのか最後に子供たちはもっと遊びたいとおねだりをしてきました。そこで最後の砦として用意してきたボードゲームです。ここまで来たら大人はもう電池切れですが、子供たちはまだまだ電池が満タンです。もっと遊びたい子供たちをなだめて、いよいよ就寝の時間です。先ほども言いましたように親元を離れて寝るのは初めての体験です。ですから先生方も緊張いっぱいです。ところが昼間思いっきり遊んだおかげで子供たちは嘘のようにパタンキューです。一番心配していた幼稚園児のG君も横になってすぐ、すやすやと気持ちよさそうに寝始めました。私も校長先生もとても疲れたので、すぐに眠れました。楽しいキャンプの初日が無事に終わりました。

 

しかし夜中に子供の唸る声がして私は目覚めました。何か大変なことが起こったと思い、すぐに起き上がって子供たちのベッドを確認しました。2人の男子はぐっすり眠っています。安心して私もベッドに戻ろうとした瞬間、いやな予感が頭をよぎりました。「1人たりない!」慌てて最年少のG君が寝ていた床の上の布団を確認しましたが、G君の姿が見えません!「アカン! 外に出てしまったのか?」と思いながら冷静に考えましたが、私のベッドはドアの近くにあったので、もし誰かが出入りしたらすぐ分かったはずです。ならば部屋の中の他の空いているベッドで寝ている可能性があるので、2段ベッドを全部探しましたが誰もいません。どうしよう! 最後の望みをかけてベッドの下をのぞきました。するとベッドの下で布団にくるまってうごめく生き物を発見しました。G君です。ホッとしました。ベッドの下から外に出そうと思いましたが、あまりにも気持ちよさそうに眠っていたので、起こさずそのままにしました。その後、未明にトイレに行くために起きて、もう一度確認したところ、その時はホコリまみれでちゃんと自分の布団に戻って、何事もなかったかのように眠っていました。よっぽど疲れていたのでしょう。朝みんなが起きた後、本人に確認しましたが、どうやってベッドの下に入ったのか覚えていないようです。そのあとG君は女子部屋に行って自分がベッドの下にもぐって寝ていたことを自慢していました。

 

朝ごはんの前の祈祷会では、前日にそれぞれが書いたお祈りを順番に神様に捧げました。その内容がとても素晴らしい内容でびっくりしました。朝ごはんの後はいよいよ家に帰る準備です。自分たちの身の回りを整理した後、お世話になった施設のスタッフの皆さんに大きな声で感謝のあいさつをして、アクティプラザ琵琶を後にしました。帰りの車の中は最初はにぎやかでしたが、さすがに疲れたのかほぼ全員ぐーぐーと寝ていました。そして車は親御さんたちが待っている教会に無事に到着しました。例のG君は最後に「これで僕の夏の大冒険はもう終わりだ!」と言いながら車を降りました。その姿を見ると少し背も大きくなったような気がしました。神様、素晴らしい思い出を与えて下さり感謝します! 来年も多くの子供たちが参加できますように! そして日曜学校の先生の皆さんもお疲れさまでした。

 

主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。

(フィリピの信徒への手紙4:4)

 

在主 林 尚俊

 

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