2024年11月17日
愛する皆さま
主の御名を心よりほめたたえます。
先日、生まれて初めてのある珍しいアートの展覧会に行ってまいりました。トロッケンゲビンデの展覧会です。ほとんどの方が初めて聞くと思いますがトロッケンゲビンデとは乾燥した木の実や花、香草や香辛料などを素材にして、さまざまな形の部屋飾りを作って楽しむヨーロッパ、ドイツの格調高い民芸クラフトのことです。教会員であるS姉がトロッケンゲビンデのアーティストで講師でもあり、その展覧会に招待してくださったのです。S姉のお宅を訪問した際に作業部屋で木の実やさまざまな素材を拝見しましたが、実際に完成された作品が展示されているのは初めて見ました。展覧会はS姉の個人展ではなく、S姉のお弟子さんたちの作品も共に展示されていました。もちろんどれも素晴らしい作品でした。裸眼では区別できないほど小さな木の実やお花、そして香辛料などの材料が細かく並べられて、美しい形に飾られているところがとても印象的でした。一つの作品の完成まで相当の時間が必要だったことでしょう。緻密で気が遠くなるような作業だったはずです。
さまざまな作品の中で特に目立っていたのはリースやツリーなどのクリスマスの飾りでした。行ったことはありませんがドイツの小さくて美しい町の暖かいクリスマスシーズンの風景が自然と頭に思い浮かびました。S姉も作品を作りながら、そのような風景を思い浮かべたかもしれないなと、勝手に想像しました。どこか懐かしくて心の温かくなる素晴らしい作品の数々でした。
S姉はなんと50年以上、トロッケンゲビンデの作品活動をされてきましたが、残念ながら展覧会は今年でひとまず一段落だそうです。S姉にとって大きな意味のある展覧会に招かれて光栄でしたが、これ以上展覧会で作品を見ることができないと思うと、ちょっと寂しくなりました。もちろんこれからも教えることや創作活動は続けられるとうかがっていますので、個人的にでも作品を見ることができればと願っています。もしかしたら近々、教会でもS姉のある作品を見ることができるかもしれないという情報を入手しましたので楽しみです。
展覧会には、妻と妻の両親も一緒に行きました。その日は天気にも恵まれ、穏やかな秋晴れのお出かけ日和でした。さらに帰りにはとてもおいしいコーヒーも頂きました。すべてが感謝です。そしてS姉! 本当にお疲れさまでした。これからも木の実や花たちと楽しんでくださいね。
輝く日を仰ぐ時 月星 ながむるとき
いかずち 鳴り渡る時 まことの御神を思う
わがたま いざたたえよ 大いなる御神を
わがたま いざたたえよ 大いなる御神を
(讃美歌第二編161番)
在主
林 尚俊