2020年6月14日

 

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

最近、私たち夫婦は毎朝淀川の河川敷を散歩しています。緊急事態宣言解が解除されてから始めました。最初の一週間は全身筋肉痛で苦労しましたが、今はすっかり慣れて毎朝楽しく歩いています。その散歩コースにあるカトリック教会のあけのほし幼稚園は6月から登園が始まったようで、毎朝、バスの運転手さんがいそいそとバスを出す準備をしています。午後、近くを通りかかった時、久しぶりに幼稚園のバスに乗って降園する園児たちの姿を見て思わず手を振りました。すると何人かの子どもが手を振ってくれました。子どもたちは癒しですね。森小路教会の日曜学校の子どもたちのことを思い、日曜学校も子どもたちの笑い声であふれるといいなと思いました。

 

昨年夏に古代教父学会のカンファレンスに参加する機会があり、夫婦でイギリスに行ってきました。学会はオックスフォード大学で行われましたが、学会の後、時間をとってロンドン自然史博物館を訪れました。たくさんの素晴らしい歴史的な遺産の中で私の目を引いたものは一つの石板でした。そこには小さな鳥の足跡が残されていました。本当に硬い石板なのにどうやってそこまで鮮明に足跡が残るのかと思い驚いた記憶があります。おそらくその石板も昔は柔らかかった時があったのでしょう。

 

私たちの心にも柔らかいうちに主の十字架の跡が残るといいなと思いました。そういう意味で日曜学校の奉仕はとても大切です。まだ柔らかい子どもたちの心に十字架の跡を残すことができるからです。

 

『青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と言う年齢にならないうちに。太陽が闇に変わらないうちに。月や星の光がうせないうちに。雨の後にまた雲が戻って来ないうちに。』

(コヘレトの言葉 12:1~2)

 

在主

林 尚俊