2020年8月9日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

本格的に夏になってから朝5時30分くらいになるとセミの鳴き声で必ず目が覚めます。クマゼミは初めての体験なので最初は大雨でも降っているかと思ったほどでした。そのおかげで朝の散歩の時間が30分早くなりました。しかし、今週に入ってから朝6時でもかなり気温が高いので朝の散歩を何回かさぼるようになりました。ここのままじゃダメだと思い、夜の散歩に変えました。淀川の川沿いを歩くと、夜は何も見えず真っ暗です。最初はちょっとだけ(?)怖かったのですが、ほぼ何も見えないまま歩くというのは不思議な体験ですね。何も見えない分、周りの音を一生懸命聞こうとして耳を澄まします。すると朝の川沿いとは違う音が聞こえてきました。クマゼミのやかましい鳴き声ではなく、小さな虫の控えめな鳴き声が聞こえてきました。まだ暑い夏なのに夜の川沿いはすでに秋のようになっていました。

 

私たちの人生においても時には何も見えない時があります。その時に無理して何かを一生懸命見ようとするよりも、静かに黙って耳を澄ますと今まで聞こえなかった声が聞こえてくるでしょう。聖書は私たちが困難な時にむしろ黙って神に耳を傾けるよう教えています。そうすると私たちを造られた創造主の力を見ることができます。コロナ禍の私たちは言葉の通り、一歩先が見えない毎日を過ごしています。経験したことのない恐怖で心が折れそうになる時にも、私たちの神様は私たちを見守っておられます。静かにその方に耳を澄まし、御声を聴きましょう。

 

『モーセは民に答えた。「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と、永久に彼らを見ることはない。 主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」』

(出エジプト記 14:13~14 )

 

在主

林 尚俊

 

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