2020年8月30日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

私は車の運転が大好きです。ですので、長距離運転もそんなに苦ではありません。私たち夫婦が森小路教会に赴任した時も東京と大阪の間を2回往復しました。さすがにそんなに若くはないので体は疲れましたが、久しぶりに旅の気分が味わえました。車だけではなく、ほとんどの乗り物が好きです。特に16歳からほぼ30年間バイクに乗っていたので、バイクのことは今も大好きです。

 

私がこのように乗り物が好きになったきっかけがあります。私が子供の時、おそらく小学校に入る前だったと思いますが、親戚のおじさんが、バイクに乗ってうちに来ました。そしておじさんが私をバイクに乗せてくれたのです。しかも後ろではなく、おじさんの前に座らせてくれたのです。ハンドルを触っていたので、まるで自分がバイクを運転しているかのような気分になりました。うるさいエンジンの音や、強く当たる風を感じて、私の心臓はドキドキして破裂してしまうのではないかと思うほどでした。その時の近所の友達の羨ましそうな顔は、いまだに忘れられません。人生初めての体験をした私は、バイクに一目ぼれしてしまいした。それ以来、私はバイクを含めすべての乗り物が大好きになりました。今思うと、その日、自分よりはるかに大きなバイクを自分が操った気分になったのが一番嬉しかったのではないかと思います。

 

このように私たちは、自分の人生や、自分よりはるかに大きなものを自分でコントロールすることを本能的に好んでいるのかもしれません。しかし、私たちの人生は自分たちの思いどおりにはいきません。自分の経験やスキルなどが、何の役にも立たない場面に直面することが多くあるのです。そんな時、私たちには良い方法があります。それは自分の人生のハンドルを神様に任せることです。なぜなら神様は私たちの必要を私たち以上に知っておられ、私たちよりもはるかに運転が上手なお方だからです。

 

『主に自らをゆだねよ 主はあなたの心の願いをかなえてくださる。

あなたの道を主にまかせよ。

信頼せよ、主は計らい あなたの正しさを光のように

あなたのための裁きを真昼の光のように輝かせてくださる』(詩編37:4~6)

 

在主

林 尚俊

 

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