2020年10月18日

 

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

4月7日に政府による緊急事態宣言発令からちょうど半年が過ぎました。その発令は解除されましたが、この半年の間、全世界で多くのことが変わりました。会社での働き方や学校の授業形態などです。人と人の接し方のマナーも変わりました。当たり前だった常識が非常識になりました。

 

そんな中で私たち教会も大きく変わりました。特に聖日礼拝と祈祷会が変わりました。礼拝の時の賛美は一節だけ賛美するようになり、聖餐式は私が赴任してから一度も行われることができていません。日曜学校の分級もしばらくお休みです。祈祷会はオンライン配信に変わりました。また、各集会がなくなり聖徒の間の交わりの場が少なくなりました。教会の奉仕も自粛するようになりました。わずか半年で今まで何百年以上続いて来た教会の在り方が大きく変わったのです。こんな中で私たちはどうすればこの危機を乗り超えることができるのでしょう。

 

もちろん今、私たちの中には、この質問に対する明確な答えを持っている人はいません。しかし、2000年以上の歴史を持っている教会は、今までにもさまざまな教会の存続の危機を乗り越えてきました。初代教会の聖徒たちは、危機の中でいつも正しい選択をしてきました。その選択とは、常に集うことを諦めないという選択でした。それは教会の頭(かしら)であるイエス・キリストが、その問題よりもはるかに大きなお方であることと、そのお方が私たちと共におられことを信じる信仰によるものでした。さらに初代教会は、共同体の愛の交わりの中で互いに励まし助け合いました。私たちもこのような先輩たちの信仰に倣いましょう。諦めずに集うことを慕い求めましょう。温かい言葉で互いに励まし、互いのために主に求め祈りましょう。すると憐み深い神様は必ず主の道を与えてくださるでしょう。

 

『互いに愛と善行に励むように心がけ、ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。』 (ヘブライ人への手紙 10:24~25)

 

在主

林 尚俊

 

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