2020年11月01日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

私は和食が大好きです。中でも漬物が大好物です。もちろん韓国の代表的な漬物であるキムチも大好きですが、日本の梅干しやぬか漬けは独特の味や香りがあるので大好きです。しかし、問題が一つあります。妻が、漬物が苦手なのです。不思議にキムチはよく食べますが、日本の漬物は苦手で、特に奈良漬けや古漬けなど形や色が変わっているものは苦手です。ですから私は漬物が食べたい時は自分で買うしかありません。妻と一緒にスーパーに行くと、こっそりと買い物かごに入れたりします。しかしレジでバレると必ず言われます。「これ何? もっと小さい袋に入ったものがなかった?」そして私は、しかたなく諦めます。

 

そんなある日、最近、家で手軽にぬか漬けが作れる「ぬか床」がバカ売れしているというニュースを見ました。コロナ禍で健康志向が高まり、酵母による発酵食品であるぬか漬けの良さが改めて認識されたという内容でした。ニュースを見た私は勇気を出して妻に聞こえるように、控えめに、しかし切実な思いで言いました。「本当に本当にお願いしたいことがあるんだけど、家でもぬか漬けが食べられたらいいな」。すると妻が「そこまで言うなら作ってあげるよ」と意外とすんなりと受け入れたのです。これはおそらくですが、今、家に神様が送ってくださった娘がいるので、その娘の前では自分の食わず嫌いがバレたくなかったのでしょう。私にとっては娘がいるのが絶好のチャンスでした。そして先日、ネットで頼んだぬか床セットが届き、すでに野菜を漬け込んだ写真を撮って母に送り「これなら私も食べられるかも」とか言いながら楽しんでいるようです。

 

イエス様は子どもの時、パン生地にパン種(酵母)入れてしばらく置くとパン生地が膨らむのを見て、不思議に思ったことでしょう。聖書を見るとイエス様は、わずかなパン種によって生地全体が影響を受けるという話を通し、天の国について説明されています。ここでパンの種はみ言葉を意味します。私たちの魂にわずかでもみ言葉の種(酵母)が植えられると、パンが膨らむように私たちも変えられるという内容です。イエス様は酵母の良さについてすでにご存じだったのでしょう。妻もやっとその良さが分かったようです。とにかく今日の夜は初めての妻のぬか漬けが食べられるようです。楽しみです。

 

『また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」』 (マタイによる福音書 13:33)

 

在主

林 尚俊

 

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