2020年12月27日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

 もう今年最後の聖日ですね。毎年この時期になると誰もが心の中で「時間がたつのは早い」と思うのではないでしょうか。私たち夫婦にとっても今年はいろいろなことのあった1年でした。一番大きな出来事は、何よりも森小路教会に赴任したことです。今思うとコロナ禍での引っ越しでした。引っ越しそのものは業者に頼みましたが、タイミングが合わず荷物より私たちが先に大阪に来ることになり、恵みの中で第一週目の聖日礼拝を終え、再び東京に戻り引っ越しを終えました。引っ越しの日は東京で緊急事態宣言が発令された日でした。そのあと森小路教会でも聖日の礼拝をユーチューブのライブ配信により各家庭でオンライン礼拝をささげることになりました。そのために必要な配信機材などを1週間で購入し、どうにか設置してイースター礼拝を守ることができました。

しばらくの間、奏楽者と牧師夫人だけがいるガランとした礼拝堂で説教をしました。これはいくら時間がたってもなれないだろう。最初はそう思いましたが、不思議とだんだんと慣れてきて、カメラを見ながら自然に語っている自分に気づき、ちょっと驚きました。

こうして教会の信徒の皆さんのお名前と顔が一致しないまま、また分からないまま、何週間かが過ぎました。やっと緊急事態宣言が解除され、ペンテコステの礼拝から礼拝堂で礼拝をささげられるようになりました。

今、思い返すと夢のような数か月でした。想定外の出来事がたくさんあったにもかかわらず、神様はみ言葉を与え、励ましと慰めを与えてくださいました。小さくて弱い群れですが、私たちは心を一つにして祈りながら希望の見えない状況の中でも神様の愛を信じて歩んできました。そしてその報いであるかのように、神様は私たちに新たに3人の兄弟と1人の赤ちゃんを加えてくださり、久しぶりに洗礼式を行うことができたのです。これは私たち共同体にとって、どんなことよりも明らかな力になる慰めでした。私たちはこれを通して、生きておられる神様は今も私たちのために休まずに働いておられることを実感できたのです。

皆さん。今年一年間、私たちを守り導いてくださった神様の愛と恵みに心から感謝しましょう。そして新しい2021年にも神様の溢れる臨在を求めて祈っていきましょう。皆さん。本当に恵まれ様でした。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

『主の定められたところに従ってわたしは述べよう。主はわたしに告げられた。「お前はわたしの子。今日、わたしはお前を生んだ。求めよ。わたしは国々をお前の嗣業とし地の果てまで、お前の領土とする。』(詩編2:7~8)

 

在主

林 尚俊

 

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