2021年02月21日

 

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

皆さんもご存じのように私の妻は日本人です。しかし、たまに「林」と書いて「イム」と読む珍しい名字のため、韓国人だと思われる場合があります。そこで初めて会った人に「日本語、お上手ですね」と褒められると、そのつど説明するのが面倒くさい場合は、そのまま日本語がめっちゃうまい韓国人になりすますこともあるようです。

 

妻の旧姓は「鈴木」で、東京都世田谷区生まれの正真正銘の日本人です。妻の両親は、今は焼き物で有名な茨城県の笠間市に住んでいます。しかし二人とも笠間出身ではありません。父は新潟県出身で母は秋田県出身です。東京の職場で出会い結婚したあともずっと東京で暮らしていましたが、二人の娘が成人してから父が早期退職をし、笠間に家を建てて移住したそうです。まるでテレビ番組の「ポツンと一軒家」に出そうなきれいな山奥で、父と母と妻の妹と三人で暮らしています。何年か前までは「グリ」というワンちゃんもいました。

 

父は退職後、木工を学び、敷地内に工房を作り家具職人として働いています。今も現役です。母は東京にいる時はコーヒー専門店をしていましたが、笠間に住んでからは夢だった機織り機で布を織っています。今は休業中ですが織った布でバックや洋服などを作り、数回、夫婦で二人展を開いていました。

 

そして妻の妹は児童養護施設で働いていましたが健康上の理由で退職しました。今は元気になり病院で医療事務をしています。いわゆる医療従事者です。妹が今の病院で働くことになったきっかけがあります。仕事を辞めて実家に戻ってきた妹の病状は深刻でした。救急車で運ばれICUで集中治療を受けた時は、病院から覚悟してくださいと言われたほどだったのです。家族みんなで祈りました。そして神様の恵みによって少しずつ回復し、やがて退院できるまでになったのです。退院後、通院治療のために病院に行くたびにますます元気になっていく妹の姿を見た病院のスタッフの皆さんは、大いに驚き喜んでくれたそうです。それから妹は医療事務の資格の勉強を始め資格を取りました。今はその病院で医療事務のスタッフとして、自分の命を救ってくれた方々と同労者として働いています。神様のなさることは本当に不思議で素晴らしいです。先日、働き始めてから丸五年がたったとかわいいハガキが届きました。妹は私たちの家族の誇りです。

 

『神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。』

(伝道者の書(コヘレトの言葉) 3:11、新改訳聖書)

 

在主

林 尚俊

 

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