2021年04月11日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

大阪府に医療非常事態宣言が発令され、不要不急の外出や移動を自粛するよう指示がありました。これにともない森小路教会でも会堂に集っての礼拝を再び自粛することになります。今回は5月2日(日)までの予定です。再び会堂に集い共に礼拝をささげられる日が1日でも早く来ることを切に祈ります。それまでは体は離れていても共に主にあって1つの礼拝をささげられることに感謝します。4月も半ば。4月を表す英語の「April」は「Aprīlis(アプリーリス)」というラテン語が語源で「開く」という意味だそうです。花びらが開き春が来るという意味で、イースターのある4月にぴったりです。キリストが復活し墓の戸が開いたように、コロナなどで閉ざされたいろいろな戸が開くことを願います。

 

さて話は変わり、私は小学校から中学生まで部活でテニスをやっていました。アメリカの伝説的なテニスプレイヤー、ジョン・マッケンローに憧れて始めましたが、どうやら才能はなかったようです。今はプレーはしませんが、テニス観戦は大好きです。全豪オープンでの大坂なおみ選手とジェニファー・ブレイディ選手の決勝戦は興奮しながら観戦しました。

 

大坂選手や錦織選手も応援していますが、一番のお気に入りはスペインのラファエル・ナダル選手です。彼の強烈なメンタルはトップクラスの選手の中でもナンバーワンだと思います。しかし私が彼を応援している理由は別にあります。彼は独特なルーティンを持っていて、試合の時に12項目のルーティンを徹底的に守ることで有名なのです。例えばいつも同じ数のラケットを持って試合に出るとか、ペットボトルの数や置く位置まで徹底的に守っています。特に有名なのはサーブの前の独特な行動です。彼は必ずラケットで自分の両足の底をたたいてから左手でボールをバウンドさせ、右手で食い込んだズボンを直し、シャツの両肩を指で引っ張ったあとに、左耳、鼻、右耳の順で触ってからサーブをします。サーブ前にとても忙しく見えますが、欠かさず守るのです。あるインタビューで彼はこのようなルーティンが自分を強くさせると言っていたのを覚えています。

 

この話を聞いた私は、私たちの信仰生活にもある種のルーティンが存在することに気づきました。毎週の聖日礼拝や毎日の祈り、み言葉を読むことなど、それなりのルーティンがあるでしょう。もちろんこのような目に見える行動のルーティンも大切ですが、目に見えないルーティンも大切です。神様が私たちに望んでおられる目に見えないけれど大事なルーティンがあります。それは、いつも喜ぶこと、絶えず祈ること、どんなことにも感謝すること。これさえルーティンになれば、私たちの信仰生活は豊かな実を結ぶだろうとしみじみ思いました。

 

『いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです』

(テサロニケの信徒への手紙一 5:16~18)

 

在主

林 尚俊

 

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