2021年05月02日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

今日は新しいお友達を紹介したいと思います。名前はトニーと言うオスのゴールデンレトリバーのワンちゃんです。彼との出会いは私たちが森小路教会に赴任してから数日後、教会の前でした。最初から彼は笑顔で私に近づいてきました。そして「僕のこと、なでなでして」と言うように私にすり寄ってきたのです。あまりにもかわいかったので飼い主に許可をもらい、しばらく頭をなでなでしたら、満足気な笑顔で私のことをじっと見てくれました。それから週1~2回程度、お昼休みに教会から牧師館に帰る道で遭遇するようになり、そのたびに彼の名前を呼ぶと近寄ってきて私になでなでさせてくれるようになりました。

 

そんなある日、彼の行動がちょっと変わってきました。前までは頭をなでなでして挨拶すると満足して飼い主のところに戻っていっていたのですが、その日トニー君は私に背中を向けて私の足の上に座り込んだのです。ゴールデンレトリバーは大型犬なのでかなり重たいのですが、彼なりに私に対する親密感を表しているのだと思い、とてもうれしい気持ちになりました。あとで調べてみると、犬が人に自分のおなかを見せるのは服従の表現で、お尻をくっ付けて座り込むのは、自分には見えない後ろを相手に任せるという行為でした。単なる親密感ではなく信頼の表現だったのです。そうです! トニー君が私のことを信頼するようになったということです! すべての人に対してそのような行動をするわけではないと聞き、それから私たちはよりいっそう仲よくなった気がしました。

 

詩編の著者であるダビデは、神様のことをよく自分の「盾」であると表現しました。恥ずかしい話ですが最近までこの表現があまり実感できませんでした。しかしトニー君が自分の背中を守ってほしくて私に任せるのを見て、少し分かるような気がしました。神様は自分を守ってくれる盾だとダビデが表現したのは、神様に大きな信頼を寄せていたからでしょう。神様はそこまでご自分を信頼するダビデに無限の恵みを与えてくださいました。これからは私もトニー君の私への信頼に対するご褒美として、トニー君が好きなおやつを持ち歩こうかなと思っています。

 

主よ、それでもあなたはわたしの盾、わたしの栄えわたしの頭を高くあげてくださる方。主に向かって声をあげれば聖なる山から答えてくださいます。身を横たえて眠りわたしはまた、目覚めます。主が支えていてくださいます。いかに多くの民に包囲されても決して恐れません。(詩編33:4~7)

 

在主

林 尚俊

 

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