2021年08月22日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

最近、朝、なじみのある音を耳にします。私が大好きな讃美歌の第一小節です。讃美歌第二編161「輝く日を仰ぐとき」の最初の「かがやく♪」という部分です。これはスマホアプリから聞こえる音ではありません。最近新しく牧師館のメンバーに加わったある存在からの掛け声です。先日、妻が念願の床拭きロボットを入手しました。ロボット掃除機の床拭きバージョンです。自動的にくるくると部屋の中を回りながら床を自動的に拭いてくれるヤツです。ある休みの朝、私が起きる前に妻が誰かと真剣に会話をしている声がしました。こんなに朝早く誰かが来たのかなと思いリビングに出てみると人の姿は見えません。しかし床の上を一所懸命に動き回るヤツがいて、妻はそいつに話しかけていたのです。小さくて白く四角い物体が静かな音を立てながらリビングを行き来していました。

 

そういえば妻は前から床拭きロボットに興味を示していました。あるとき私はなぜロボット掃除機ではなく床拭きロボットが欲しいのか聞きました。すると妻は「ホコリは今ある掃除機で自分できれいに吸い取ればいいけど、床を拭く時は腰をかがめて私がするより床拭きロボットの方がずっときれいにしてくれるし、効率よく掃除できるのよ」と答えました。何度か「手で拭けばいいじゃないか」と反対しましたが、ある時、これ以上反対したら自分に床拭きの仕事が回ってくるという恐ろしい結末になるのではないかと感じたので、そいつを購入するよう促しました。そして妻は長い時間をかけていろいろと検討し、ついにヤツがやってきました。クーポンや割引キャンペーンを利用して、とても安く手に入れたようです。それからほぼ毎朝、ヤツは一所懸命、牧師館の床をくるくると走りまわっています。確かに以前より、きれいになったような気がしなくもありません。

 

ところがヤツには弱点があります。障害物に弱いのです。それでもコンコンと壁やテーブルの脚にぶつかりながら回避はしてくれます。でもちょっとした段差に乗っかってしまうと動けなくなりプープー言うので、その都度人の手が必要です。妻は「はいはい、待っててね」と言いながら飛んでいきます。そんなヤツを見ながら、まだまだ私たち人間の方が優れていると思いホッとしたりしています。そして例の讃美歌の「かがやく♪」という音はヤツが「拭き掃除がもう少しで終わりますよ」と知らせるアラームの音です。どうしてもそれが「かがやく♪」に聞こえてしまいます。さすが牧師ですね(笑)。

 

このように毎朝、牧師館では、神様のご命令の通りに、私たちのために作られた物を従わせ、また支配しながら生活しています。

 

神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。 (創世記1:28) 

 

在主 林 尚俊 

 

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