2021年10月10日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

季節はすでに秋になってもおかしくありませんが、今年はまだ夏が残っているようでなかなか秋らしい風景になりませんね。私は若い時には大好きな夏が終わったと感じると、なんだか寂しくなるので秋があまり好きではありませんでした。しかし今は一年の中で一番好きな季節になりました。

 

さて今日は今年の夏休みの報告をさせていただきたいと思います。実は今年も昨年と同じくコロナ禍ということもあり、遠出はできませんでした。韓国はもちろん、妻の実家にも行けませんでした。しかしせっかく来た関西には、行ったことのない所がたくさんあるので、人出を避けながら関西巡りを計画しました。大阪から少し離れた所に行く時は、ホテルや旅館ではなくキャンプ場にテントを張って寝ることにしたのです。近い所は日帰りで、それなりに感染対策を徹底した旅の計画を立てました。最初に旅した所は兵庫県の淡路島、あの有名な鳴門の渦潮が見える南あわじ市です。大阪からちょっと離れていることもあり近くのキャンプ場に泊まりました。美しい海が見える大自然でテントを張って泊まったので、とても楽しかったです。人々の夏休み期間も終わり平日だったので空いていると思いましたが、案外、キャンプ場には人が大勢いました。それでもどんな宿泊方法よりも確実にソーシャルディスタンスが取れました。

 

テントを張り終えると、バーナーとクッカーを出してキャンプ料理を作りました。もちろんキャンプということで料理担当は私です。久しぶりに腕をふるいました。メニューはニンニクとエビとアサリをたっぷり入れたアヒージョとアーリオ・オリオ・ペペロンチーノ・ボンゴレビアンコ。名前は長いですが、要するに残ったアヒージョのオイルにパスタを入れただけです。食事のあとはキャンプのハイライト、最近はやりの焚火です。火を起こし、ボーッと焚火を見ながら癒しの時間を過ごしました。その日はいろいろ慣れてないこともあったせいか早く横になりましたが、夜中にテントに落ちる雨の音で目が覚めました。ちょっと心配になり外に出てテントの周りを確認しましたが、小降りだったので安心して再びテントに戻りました。そのあとしばらく眠れなかったので、テントに落ちる雨の音と初秋の虫の鳴き声を聞きながら、私たちが森小路教会に来てからの一年半の時間を繰り返りました。本当に「感謝」という言葉しか思い浮かびませんでした。

 

今回の夏季休暇は「自然と癒し」という言葉が似合う大事な時間となりました。ありがとうございます。今はまだコロナによる問題が残っていますが、全世界はそれなりにコロナと付き合っているように見えます。もちろんまだまだ油断はできませんが、今年度の後半は、私たちの共同体も少しずつ回復していきたいと思いました。共に心を合わせて祈っていきましょう。

 

キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。(エフェソの信徒への手紙 4:16 ) 

 

在主 林 尚俊

 

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