2022年01月30日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。コロナウイルスの感染者数が激増し、大阪府にまん延防止等重点措置に基づく要請が出されました。今まで讃美歌を黙唱にするなど対策をとってきましたが、国と大阪府の方針にしたがい、1月30日から2月20日までの4回の礼拝を、会堂に集うことを控えオンラインなどでの家庭礼拝とすることに長老会で決めました。とても寂しいですが、皆さんの健康が守られ、元気に会堂で2月27日にお会いできることを切に祈ります。

 

さて今日は、先日、2つのテレビ番組を通して新しい知的なひらめきと感動を覚えたので分かちあいたいと思います。1つ目はNHKの『ガッテン!』です。「寝つきの悪さは体温の乱れが原因かも」という話が出てきました。体温と睡眠には深い関係があり、健康な人の場合、日中は活動しやすいように体温が上がり、夜は体を休ませるため体温が下がるということでした。だから寝つきがよくない人は体温の変化に異常があり、それを改善する方法も教えてくれました。体温にはリズムがあるので、寝る前に体温が下がるようにリズムをずらせば改善するというのです。具体的な方法として取り上げられたのが、朝起きて太陽の光を浴びるということでした。番組の説明によると、光を浴びることで脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)が反応して、体を活動モードにすべく体温のリズムを調整してくれるのだそうです。私たちは本来、光を求める存在で、光によって健康が保たれるということです。本当にすごくありませんか。

 

2つ目は同じくNHKの、私たち夫婦が大好きな『チコちゃんに叱られる!』です。その中でチコちゃんが1メートルの基準が定まった歴史を紹介してくれました。現在、世界の長さの単位となっている1メートルの基準は紆余曲折を経て、光の進むスピードが基準となっているそうです。また「光」です。18世紀にフランスが、メートル(ギリシャ語で「測る」の意味)という単位を提唱し、その時、北極点からパリを通って赤道までの子午線の距離の1000万分の1を1メートルとしました。その後、世界規模で寸法の基準をそろえるために、酸化や摩滅の少ない白金イリジウム合金を用いたメートル原器がフランスで作成されたそうです。それが世界各国に送られ、日本にもあるそうです。しかしこのメートル原器は、物である以上、製作時の誤差や経年劣化の問題が生じうることから、新たな基準づくりが議論されてきました。絶対に変わらないものを基準としなければならない。そこで世界中の物理学者たちが頭をひねったあげく、アインシュタインが提唱した相対性理論の「光は誰がどこで測っても一定の速度で進む」という性質を用いるのが間違いないという結論に至り、光の速さ時間をもとに1メートルが決められたそうです。「2億9979万2458分の1秒の間に光が真空中を伝わる距離」が今日の1メートルの定義となっています。つまり「光」は、この世の物理学から見ても、唯一、永遠に変わらないものだと証明されているのです。番組を見ていた妻は、「唯一、永遠に変わらないのは光だけ」と番組で言った時、涙目になっていました。

 

これから、朝起きて太陽の光を浴びるたびに、また定規で物を測るたびに、「まことの光」として来られたキリストの恵みを覚えるようになると思います。「光」ってすごいですね。

 

イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」

(ヨハネによる福音書 8:12) 

 

在主 林 尚俊

 

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