2022年05月01日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

毎年5月になりますとイースターや教会総会を無事に終えたこともあり、心も体もちょっとホッとします。それに天気も気温も一年の中で一番過ごしやすい季節になるので、ある意味私にとって本当の新年度が始まるかのようにワクワクする時でもあります。そこで新しいことを始める良いチャンスだと持って、一つ決心をしました。

 

決心と言ってもそんなに大したことではありません。私はルーティンを決めてそれに沿って動くことを好む人間です。特に牧師としての働きにおいては厳格にルーティンを決めてその通りにやっています。例えばできるだけ月曜日は休むようにしています。もちろん様々な外部での会議はほとんど月曜日にあるので毎週休むのは難しいですが、一応月曜日には休むことにしています。そして火曜日にはその次の聖日礼拝の説教の原稿を見直して完成させます。その後はこの手紙を書きます。この手紙を書いている今は、火曜日の午後です。そのあと、翌々聖日の説教のための聖書箇所やタイトルを決めるために、いろいろな訳の聖書を何度も通読します。水曜日の午前中は妻と共に教会に来られない方々に手紙や説教原稿を送るための作業をします。そして午後は聖書研究祈祷会に参加します。自分が録画した祈祷会に自分が参加するのは毎回ちょっとした違和感はあるものの、一応ちゃんと参加しています。午前中は時間が間に合わないため、お昼を食べてから参加しています。そしてその後は翌々聖日の説教の草案を作成し、木曜日にはその説教の原稿をほぼ完成しておきます。そして金曜日の午前中は聖書研究祈祷会の原稿を作成して午後には録画をします。そして録画が終わったら家に戻って編集作業を行います。土曜日の午前中は教会に来られない方々や気になる方々に電話をして、午後には翌日の礼拝のためにいろいろ備える時間を設けています。聖日の朝は同じ時間に起きて、同じメニュー、同じ量の朝ごはんを同じ時間をかけて食べます。そして朝7時には教会に到着して礼拝のための祈りの時間を設けます。これが大体の私の一週間の流れです。

 

よっぽどじゃない限りこのルーティンはしっかりと守っています。なぜならルーティンを決めてそれに従って動くと、余計なことを考えずに作業に集中することが出来るからです。それに作業の面において、ものすごく効率がいいのです。しかし問題は、ルーティンを守るために必死になっている自分に気づいたことでした。ルーティンのためのルーティンになっているような気がしたのです。そこでルーティンを少し変えてみたらどうかなと思いました。休みの日を決めず、その都度その週の状況に合わせて休むのはどうかなと思ったりしています。すべての働きにおいて、自分が決めたことに従うことより、すべて主の導きに委ねることがより大切だからです。主に委ねるということは、主に与えられたすべての時間と瞬間を楽しむことではないかと悟ったからです。

 

わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。わたしは知った/人間にとって最も幸福なのは/喜び楽しんで一生を送ることだ、と

(コヘレトの言葉 3 :10~12)

 

在主 林 尚俊

 

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