2022年07月24日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

先週の聖日は私たち夫婦にとって、とても意味のある日でした。なぜなら15回目の家族の誕生日、結婚記念日だったからです。もちろん先輩の皆さんは「15年なんて、まだまだだよ!」と思われるかもしれませんが、いろんなことを経験した私たちにとって、あれからもう15年もたったという事実そのものに驚くと同時に感謝をしています。ですから大いに祝いたいと思っていましたがコロナ感染者数の急増によって大したイベントはできませんでした。でもおいしい物を食べながら素朴に祝いました。

 

というわけで今日は大変恐縮ですが、私たちの15年の結婚生活について、ちょっとだけお話させていただきたいと思います。まず自慢になるかどうか分かりませんが、私たちの引っ越しの回数は、もしかしたら森小路教会の中ではトップ、少なくとも三本指に入るだろうと思います。結婚してすぐに献身生活を始めたこともあり、たくさん引っ越しの機会が与えられ、合計で14回も引っ越しをしました。計算するとほぼ1年に1回のペースですね。結婚して最初の3年間は、短い間にあちこちと引っ越しをしました。そのあとは国際引っ越しも4回あります。今思えば、なぜそんなにたくさん引っ越す必要があったのかと私自身も疑問に思うほどですが、当時はそれなりにちゃんとした理由があったと思います。でもすべての理由は覚えていません。しかし一つだけははっきり言えますが、決して私自身、引っ越しをするのが大好きで、趣味のように引っ越していたのではないということです。できるなら「引っ越しはもう十分や」という気持ちでいっぱいです。

 

私はわりと遅くに献身を決めたこともあり、しかもさらに人より長い時間をかけて神学の勉強をしたので、15年間の結婚生活のうち、ほとんどの時間を学生として過ごしました。森小路教会に招聘される直前まで東神大の博士後期課程で学んでいたので、少なくとも15年の間、約12年間は学生だったことになります。2回の海外留学も含まれています。ということは皆さんも気づかれたと思いますが、その分、妻の苦労は相当なものだったことでしょう。経済的にも体力的にも大変な苦労をかけてきたなと思います。

 

このような険しい道のりを経て森小路教会に招聘されたことは、私たち夫婦にとってとても大きな意味があり、また大きな喜びでもあります。もちろんこれからも神様の御計画と導きに全的に従っていきますが、今までイスラエルの民が荒れ野でさまよったような道のりだったので、カナンの地に定着したいねなどと2人で話したこともありました。とにかく私たち夫婦は、今までいろんなことがありましたが、ここまで守り導いてくださった神様に、これからの私たち夫婦の小さな歩みもすべて委ねて歩みたいと思っています。神様、感謝します!

 

神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。

 (ローマの信徒への手紙 8:28)

 

在主 林 尚俊

 

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