2022年09月04日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

9月に入りました。昼間の暑さはまだ厳しいですが、朝晩は過ごしやすくなったような気がします。昨夜はエアコンをつけずに窓を開けて寝たので、窓の外からの秋の虫の音が子守唄のように聞こえました。もうすぐ秋ですね。

 

先日、私たち夫婦は特別な旅に出かけました。私たち森小路教会のパイプオルガンを制作中のNさんご夫妻にお会いするため、はるばる山口県の下関まで行ってきたのです。実はオルガン制作を依頼した当初からお邪魔したいと考えていたのですが、さまざまな理由で何か月も先延ばしになっていました。ところが制作を始めてから約一年が経ち、そろそろ完成に近づいてきましたので、今行かないとせっかくの大事なオルガン制作の現場を見逃すと思い、下関に行くことにしたのです。

車では片道8時間近い長旅です。1泊2日の旅行を計画し、聖日の礼拝のあと出発しました。新しい教会の足である流星号の素晴らしい最先端機能のおかげで、あまり疲れることなく夜8時過ぎに本州の最西端の都市に無事に到着しました。翌日の朝、チェックアウトをしたあと工房に向かいました。工房に着くと、Nさんご夫妻が相変わらず素敵な笑顔で私たちを迎えてくれました。

 

そしていよいよ制作中のオルガンとの初対面です。ドキドキしながら工房の玄関が開けられた瞬間、立派なオルガンが目の前にあるではありませんか。今まで写真で見ていたのはオルガンの細かい部分だったため、ここまで完成に近い姿であるとは夢にも思っていませんでした。本当に感動しました。調律はまだですが、音色を聴くという素晴らしい体験もできました。オルゲルバウマイスター、つまりドイツの国で認めるオルガン職人の資格を持ちオルガニストでもある奥様による讃美歌の演奏を聴くことができました。パイプオルガンの素晴らしい音が主を賛美していることに感動しながらチラッと妻の顔を見ました。案の定、妻は涙を流しています。私ももらい泣きしそうになりました。皆さんには言葉でしか伝えることができないのが残念ですが、とにかく優しく豊かで力強い音色が素敵でした。

 

それからNさんご夫妻に工房の中を見せていただきながら、いろいろとおしゃべりをしました。オルガンの話やご夫妻のドイツ留学時代の話、まるでドラマのようなお二人のなりそめの話もとても盛り上がりました。皆さんも機会があればぜひ話を聞いてみてください。皆さんには劇的な感動を味わっていただくため、今回撮ったオルガン全体の写真はお見せすることを控えます。もう少しだけ秋が深まると教会にNさんご夫妻がいらっしゃり、パイプオルガンの実物を見ることができます。楽しみにしていてくださいね。

 

ハレルヤ。聖所で神を賛美せよ。大空の砦で神を賛美せよ。

力強い御業のゆえに神を賛美せよ。

大きな御力のゆえに神を賛美せよ。

角笛を吹いて神を賛美せよ。琴と竪琴を奏でて神を賛美せよ。

太鼓に合わせて踊りながら神を賛美せよ。

弦をかき鳴らし笛を吹いて神を賛美せよ。

シンバルを鳴らし神を賛美せよ。

シンバルを響かせて神を賛美せよ。

息あるものはこぞって主を賛美せよ。ハレルヤ。(詩編150)

 

在主 林 尚俊

 

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