2022年10月30日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

私が大阪に来てから毎年10月になると楽しみにしている行事があります。私たち森小路教会が属している全国連合長老会の新任教師研修会です。新しく連合長老会の教会に新しく赴任された牧師や伝道師を対象にした毎年10月に行われる研修のプログラムです。全国連合長老会の私たち西部連合長老会に属すいくつかの教会が裏方の役割を担ってきました。2泊3日のスケジュールで須磨月見山教会と神戸信愛教会を会場にして、近くの宿泊施設に泊まりながら研修をするというプログラムです。そして歴代の森小路教会の牧師は、スタッフの一員として携わっていたそうです。おそらく前任の鈴木先生ご夫妻も、また前々任の黒米先生もご奉仕をされたことでしょう。しかし残念ながらコロナの影響で、この2年間はオンラインのみでの開催となり、今年もオンラインで開催されました。私が森小路教会に着任してからは、一度も実際に現場で奉仕をしたことがありません。 

 

にもかかわらず私がなぜこの新任教師研修会を楽しみにしていたかと言いますと、私自身、森小路教会に赴任する前に、この新任教師研修会に参加したからです。そしてその時が皆で集って開催した最後の回でした。とても楽しく良い時間を過ごしたからという理由もありますが、何よりもこれが私にとって大きな転換期となったからです。

 

実は私は、新任教師研修会を通して森小路教会と出会ったと言っても過言ではありません。もちろん当時はまだ皆さんに報告されていなかったと思いますが、その時私の前任である鈴木牧師ご夫妻の後任者が決まっておらず、全国長老会の三役の先生方はもちろん、西部の人事部の先生方、また鈴木先生ご夫妻も、その時の新任教師研修会に参加する教師たちの中に、神様が備えてくださった相応しい人はいないかと、希望を持って目を光らせていたそうです。そこに参加していた他の先生方は、それぞれの教会に着任したばかりの主任教師だったので当てはまる人はいなかったそうです。そんな中で唯一いた副牧師、それは私のことですが、属していた教会から離れても教会が困らないという立場の人は私しかいなかったそうです。

 

私自身はそんなことは全く知らなかったので、何の意識もせず、普段の自分のまま楽しく研修に参加しました。研修が終わり、しばらくしてから招聘の話を頂き、それから私たち夫婦は一緒に祈り始めました。もちろん同じ時期に森小路教会の皆さんも一緒に祈られたことでしょう。顔も合わせたことのない互いのために熱心に祈ったとことを思い出すと本当に不思議だなと思います。このような神様の不思議な導きによって私は森小路教会の牧師として遣わされることになりました。ですから毎年この時期になると、その時を思い出すのです。今年も神様の導きによる素晴らしい出会いがありますようにと祈りながら楽しみにしているのです。もちろんオンラインで開催されると、我々スタッフはやることが全くありません。ただZoomでの講演に参加するだけでしたが、それだけでもとても楽しくうれしいのです。

 

イエス・キリストの僕であり、使徒であるシメオン・ペトロから、わたしたちの神と救い主イエス・キリストの義によって、わたしたちと同じ尊い信仰を受けた人たちへ。

(ペトロの手紙二 1:1) 

 

在主 林 尚俊

 

牧師室より トップ