2022年12月25日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

2020年の1月以降、全世界はコロナ禍で3度目のクリスマスを迎えました。私たちの教会は、1年目のアドベント期間中は、クリスマスに教会に集えること自体が危うくなるほど大きな不安の中にありました。アドベントのクライマックスともいえるクリスマスイブ礼拝は、オンラインのみでおささげしたことを鮮明に覚えています。なぜなら赴任して最初のクリスマスイブ礼拝なのに、妻と奏楽者以外は誰もいない礼拝堂で、カメラの向こうにいらっしゃる皆さんを想像しながら説教したからです。2年目のアドベントは、今年こそ大いにクリスマスを祝えるだろうという小さな希望を心のどこかに抱きながら過ごしたことを覚えています。そして、やっとクリスマスイブの夜、みんなで集って礼拝をささげることができましたね。本当にうれしかったのを覚えています。

 

そして3年目である今年のアドベントは、コロナ前の日常に戻りたいという私たちの強い願いから、イブ礼拝後にミニコンサートを準備しました。今この手紙を書いているのはコンサートの前ですが、神様の素晴らしい恵みによって無事に終わったと信じています。しかも新しいパイプオルガンと共にささげる初めてのクリスマスイブのコンサートです。きっとより豊かな賛美となることでしょう。ミニコンサートというタイトルはついていますが、どんなコンサートよりも素晴らしいコンサートになると確信しています。

 

さてそんな中、私も今年こそは今までと違うアドベントを迎えたいと思い、それなりにいろいろと考えました。そして悩んだ末に前からずっとやりたかったことを一つ実現させることにしました。それは教会の外側のイルミネーションを増やすことです。皆さんもご存じのように、私たち教会の礼拝堂は献堂してちょうど15年になりましたので、全体的なメンテナンス工事を終えたばかりです。せっかく外見も中身もきれいになったので、きれいなイルミネーションで外側を飾ったら近所の方々はもちろん、教会の前を通って商店街に行かれる多くの人々に、この世のまことの光として来られたキリストを伝えることができると思ったのです。

 

しかし問題は予算と人材の確保です。高いコスパと少数精鋭を目標とした緻密な計画を立てながら、水面下では人材獲得のための活動に密かに着手しました。ほぼ40年ぶりにピタゴラスの定理を使って作成した設計図(手書き)を見せながら膨大な計画をいろいろとアピールした結果、日本の建築界のホープであるU兄がその膨大なプロジェクトへの参加意思を表明してくれました。いよいよD-Dayになり、U兄にはその日の日当の前払いという形で豪華な(?)お寿司を提供したあと、高いところでの作業なので、安全第一を祈りながら作業を始めました。約1時間あまりの死闘(事前に専門家の助けを受けて、ある程度の下作業済み)の末、いよいよ教会イルミネーション設置の大プロジェクトは成功しました。その結果、我ながら素晴らしい出来栄えとなりました。しかし来年の1月の初旬には撤去され、あと1年は見られません。ですから皆さんもぜひ一度、夕方に教会の方に足を運んでみてください。皆さん! メリークリスマス!

 

その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。

(ヨハネによる福音書 1:9)

 

在主 林 尚俊

 

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