2023年1月1日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

新年おめでとうございます。今年も神様の恵みと平和が皆さんと共にありますようお祈りいたします。文字通り多事多難の2022年が過ぎ去り、新しい希望の年が始まりました。私は毎年お正月の時期になりますと、個人的に必ずやることがあります。それは何もしないことです。厳密に言いますと意識して何もしないことに集中します。よく考えるとちょっと矛盾のように聞こえるかもしれませんが、言葉通り何もしないわけではありません。新年礼拝を通して感謝の祈りを捧げたり、ごちそうを食べたり、ゴロゴロしながら休んだり、正月の定番である箱根駅伝を見たり、すべきことはちゃんとします。しかし、あえてこの時期は、新たな一年のことを深く考えたり、具体的な計画を立てたりはしないということです。ただゆっくりすることを心がけています。

 

それは年末にクリスマスなど、いろいろ忙しく過ごしたからではありません。私がこの時期に本当に集中したい対象は、私の牧師としての働きよりも、私に牧師としての使命を与えてくださった神様だからです。何もわからない状態でいろいろと自分なりに計画を立てても、それが御心かどうかわかりません。ですから、むしろ神様に集中することにしたのです。しかしだからと言って特別に断食の祈りをしたりはしません。以前、1回だけ新年のためにいわゆる断食祈祷院に行ったこともありますが、おなかが減ってしまい祈りと神様に集中することが難しくなるという苦い思いをしたことがあります。ですから久しぶりに与えられた肉体の休みを満喫しながら、そのひと時を与えてくださった神様に集中することにしたのです。もちろん自然豊かな所に行ったりもしますが、できるだけシンプルに過ごすようにしています。

 

しかし今年は大阪YMCAの新年礼拝の説教の奉仕を頼まれました。ですからお正月の休みをその準備のために使います。これは私にとって、とても光栄なことです。日本の代表的なキリスト教団体で、神様のみ言葉を伝えることができる機会はなかなかないからです。しかも礼拝に集まる方々はYMCAの職員たちですが、そのうちの8割はノンクリスチャンだと伺いました。まだイエス様を知らない方々に福音を伝える絶好のチャンスなのです。というわけで今年はゆっくり駅伝を見たり、自然豊かな所に行ったりはできないでしょう。しかしみ言葉を準備しながら、今までとは違う形で神様に集中することができるのではないかと思います。どんな形であれ、今年も神様は私のためにさまざまな恵みの瞬間を用意してくださることは間違いありません。皆さんも今年、神様から新しく与えられるはずの恵みに出会えることを期待しつつ、お正月をゆっくり過ごされるよう心からお祈りいたします。

 

それゆえ、イスラエルよ/わたしはお前にこのようにする。わたしがこのことを行うゆえに/イスラエルよ/お前は自分の神と出会う備えをせよ。

 (アモス書 4:12)

 

在主 林 尚俊

 

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