2022年2月12日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

今年に入ってから我が家では「健康」というテーマがしばしば話題になっています。もちろん今更感はありますが、最近ますます健康について意識するようになったのは、増える一方の体重やおなか周りのせいで、夫婦共に何となく危機感を感じてきたからでしょう。昨年末から一足早く妻に動きがありました。ある日突然、妻が「ジムに通いたい」と宣言したのです。あまりにも意外な発言だったので、「え? ジ、ジムですか」と反応してしまいました。なぜなら妻がジムで汗をかきながら重たい鉄の固まりを持ち上げるという図は、夢にも想像したことがなかったからです。しかし妻の悲壮な表情に圧倒され、爆弾発言に同意するしかありませんでした。牧師館近くに新しく「コンビニ型ジム」という斬新なアイデアのジムを見つけて早速登録したようです。朝早い時間にはあまり人がいないようなので、ほぼ毎日早く起きてジムに向かっているようです。そのうち行かなくなるだろうと思っていましたが、今のところ意外と長続きしているので心から応援するようになりました。

 

こうなるとさすがに私も何かしなきゃと感じ始めました。しかし私は最近、寒さを言い訳に運動どころかちょっとした散歩もしなくなりましたので、とりあえず無理なく実践できることをやることにしました。まず今かろうじて夜寝る前にやり続けているストレッチをより丁寧にかつ長く行うことと、日々の食事量を制限することを決めました。例えばご飯はおかわりをしないこと、ラーメンを食べる回数を減らすこと、またラーメンを食べる時は絶対に大盛を頼まないことなどです。ラーメン食べるのをやめればいいじゃないかと思われるかも知れませんが、私にとってラーメンは空気のようなものなので、食べないという選択肢はありません。そして急に回数を減らすと手が震えるなどの禁断症状が心配でしたので、一応週1回から2週に1回に減らすことにしました。

 

そして久しぶりに一人で大好きなガッツリ系のラーメンを食べに行った時の話ですが、そのお店は麺の量を無料で調節することができたので、気持ち的には大盛を頼みたかったのですが、そこは我慢して並盛りの三分の一の量である50gを頼みました。すると店員さんは「え? あんた、男でしょう?」と言わんばかりに大きな声で「50gですか?」と聞くのです。「はい。50gで…」と私は小さな声で答えました。それから店員さんは私の次のお客さんに麺の量を尋ねました。するとその男性は「500g」と言ったのです。またその次のお客さんも大きな声で「500g」と注文したので、私はさらに気持ち的に小さくなってしまいました。なぜならガッツリ系のお店は本能に忠実な男どもが集まる所なので、何となく食べる量で勝ち負けが決まるいわゆる「食べる量マウント」という見えない秩序が存在する世界だからです。ところが悔しいという気持ちより久しぶりにラーメンを食べると言いう喜びの方が大きかったので、麺少なめ野菜マシマシのラーメンをおいしくいただきました。ラーメンを食べても罪悪感がなかったので、人目さえ気にしなければこれからはこのような食べ方もいいかもしれません。ごちそうさまでした。

 

わが身を憎んだ者は一人もおらず、かえって、キリストが教会になさったように、わが身を養い、いたわるものです。

(エフェソの信徒への手紙 5:29) 

 

在主 林 尚俊

 

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