2022年2月26日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

この前に一度予告しましたように、私たちは先日、大阪城の梅林に行ってまいりました。意図したわけではありませんが、私たちが大阪に来てから、毎年の恒例行事として、しっかり定着しつつあるような気がします。

 

休みの日の昼間までは他の用事もあり、しかもあまり天気が良くなかったので、夕方に天気が晴れてから大阪城に向かいました。片手にコーヒーを持って久しぶりに二人でゆっくり散歩しながら梅林に到着すると、例年とは異なりコロナによる行動制限がなかったので、多くの人々がいました。特に外国人の姿が目立ちます。しかし残念ながら花は満開ではなく、咲いていたのは全体の約三分の一くらいでした。初めてマスクを外しての「梅花見」でしたので、梅の花の甘い香りを十分に満喫することができました。妻と私はシャッターチャンスを見逃すまいと夢中になってスマホのカメラで愛しい花を撮っていきました。しかし考えてみるとこの3年間、毎年同じような時期に、しかもそんなに変わらないアングルで写真を撮っています。それにもかかわらず必死になってカメラのシャッターを押している自分に気づき、思わず苦笑いが出ました。でもスマホのカメラの性能が良くなったせいか、よく見ると写真の腕が上ったような気がして、いい気分です。

 

とにかく短い時間でしたが、久しぶりに二人でゆっくりデートができました。少しずつコロナ前の普通の日常に戻ってくるような気がして、希望と喜びが感じられます。よく考えますと、このコロナ禍の3年という時間は、実に暗く長いトンネルを通っているようでしたが、決して無駄な時間ではなかったことに気づきました。少なくとも私は「普通」ということの難しさと、「普通」に対するありがたみを学びました。今まで私たちの当たり前だった「普通」は、すべて神様の恵みの故だったということを改めて示されたのです。このように私たちが気づかないうちに、だんだんと生活が「普通」に戻っていってほしいですね。それから私たちはせっかく外に出たので、100円寿司でごく「普通」のネタのお寿司をとても美味しく頂きました。「普通」って、ええですやん!

 

千年といえども御目には/昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。あなたは眠りの中に人を漂わせ/朝が来れば、人は草のように移ろいます。朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい/夕べにはしおれ、枯れて行きます。(詩編90:4~6) 

 

在主 林 尚俊

 

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