2023年3月5日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

先週は、一気に春が始まったかのようなぽかぽか陽気に恵まれた一週間でしたね。その中で一番気持ちいの良い日に、私たち夫婦は特別な行事に招かれました。短い期間でしたが、我が家で一緒に過ごした娘の高校の卒業式に行ってきたのです。高校に入った一年生の夏にRちゃんが我が家にやってきたのが昨日のことのようですが、もう卒業です。私たち大人はあっという間だと思いがちですが、コロナのパンデミックと同時に高校に入学して、3年間の学校生活を送ってきたいわゆるコロナ世代としての卒業式を迎えたRちゃんにとっては、本当に長い戦いの連続だったことでしょう。もちろん無事に卒業ができたこと自体は、とても嬉しいことだとは思いますが、ほかの世代の高校生活と比べたらできなかったことも多かったはずなので、悔しい気持ちもあることでしょう。そんな中でもまぶしいほどよく晴れた美しい青空の下の運動場は、この天気に負けないくらい陽気な卒業生たちの笑い声でいっぱいでした。その様子を見ながら、私は昨年の夏の甲子園の高校野球大会を優勝に導いた監督がインタビューの中で「青春は密ですので…」と言ったことを思い出しました。「みんな本当によく我慢して本当によく頑張ったね。えらいね」と一人一人を褒めてあげたいと思いました。

 

最後のクラス別の写真撮影時間が終わるのを校門で待っていました。しばらくするとRちゃんは満面の笑みでお母さんと共に私たちが待っていた正門のところにやってきました。隣には3年間仲良く過ごしてきたお友達もいました。早速みんなが集まったので、その日の私の一番の使命である写真撮影のために、前もって決めておいた定番の卒業式記念写真撮影スポットにみんなを連れて行きました。実はクラス別写真撮影会が終わるのを待ちながら「○○高等学校卒業式」と書いてある看板を見つけたので、試し撮りをしながら卒業式っぽく見えるアングルまで決めておいたのです。もちろん私も含めて全員を一気に撮るために自撮り棒も持ってきましたので、団体写真もバッチリでした。

 

残るは卒業の日の醍醐味である楽しい食事会です。Rちゃんの大好きなピザの食べ放題に行くか、それとも定番の焼肉に行くか、というとても幸せな選択肢を本人に決めさせた結果、やはりおめでたい日の定番である焼肉に決まりました。私は心の中で思わず「やったあ」と叫びました。実は私も久しぶりに焼肉を食べたかったのです。私たち4人は、Rちゃんが大好物の白いご飯がおいしい焼肉屋さんに行って、何と食べ放題という至福な時間をいただきました。Rちゃんは何度も何度も幸せと言いながら一所懸命食べました。(実は一番たくさん食べたのは私です)。全員動けないほど満腹になった後、家に向かう車の中で、これからの大学生活に対する期待や楽しみにしていることなどをいろいろと話してくれました。私はその時、心から、この子の人生の中でもう二度とコロナのようなものはないようにと祈りながら聞いていました。Rちゃんもお母さんも、3年間、本当にお疲れ様でした。これからの4年間の楽しいキャンパスライフも、思う存分楽しんでね。

 

その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。(ヨエル書 3:1) 

 

在主 林 尚俊

 

牧師室より トップ