2023年3月26日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

その日の朝は、なぜか普段より早く目が覚めました。しかも夜中に何度も目が覚めたのでぐっすり眠ったわけでもないのに、朝早く起きてしまいました。おそらくものすごく緊張していたからでしょう。そして緊張のあまり食欲がなくて、その日の朝ごはんはいつもより軽く済ませました。私の普段のスケジュールだと床屋に行く日でした。3週に一度の火曜日には、よっぽどではない限り床屋に行くのが私のルーティンですが、その日は床屋どころではなかったので省略しました。

 

そうです。森小路教会のスプリングコンサートの日です。私は自分がオルガンを弾くわけでもないのに、夜眠れないほど緊張していたのです。妻にもいろいろ心配されるほど朝からずっと緊張していたようです。しかしよく考えてみますと、私の緊張にはそれなりの理由がありました。教会に小鳩ちゃん(パイプオルガン)が与えられてから初めてのコンサートだったので、とても楽しみにしていたからでもありますが、コロナによる3年間の長い自粛期間が終わり、初めて伝道のための行事が行われる日です。しかも私たち夫婦が森小路教会に赴任してきてから、初めて外部の方を教会にお招きする日だったので、緊張しないわけにはいきませんでした。

 

もちろんその日は普段より早く教会に向かいました。いろいろ準備しているうちに一人、二人、三人と長老たちやスタッフたちが集まってくるごとに、その緊張はますます大きくなります。しかも開場の直前に雨が降り始めたせいか、礼拝堂にはほとんど人が入っていません。念のために用意しておいた予備のパイプ椅子を確認しながら、「果たして人々は来るだろうか」と少し弱気になりかけました。それでも「絶対にたくさん来る」と言わんばかりに、パイプ椅子を取りやすいところに用意しておきました。

 

開場時間になりました。するとどこかで隠れて待っていたかのように、大勢の人々が続々と礼拝堂に入り始めたのです。あっという間に会場はほぼ満席になり、用意しておいたパイプ椅子の出番となりました。そしていよいよ開演時間になり、コンサートが始まりました。有名なオルガニストであり、私たちの教会のオルガニストたちの指導をしてくださっているH先生の指と足が動き、「うちの小鳩ちゃんって、こんな音色を持っていたっけ」と思うほど、美しい音色がパイプから奏でられました。今までのオルガンにさらに何本かのパイプを付け加えたかのようにさまざまな音色が響きわたり、礼拝堂がいっぱいになりました。クライマックスとも言える皆で共にささげた賛美は、本当に鳥肌が立ちました。そのように感じた人はおそらく私だけではなかったことでしょう。

こうして私にとって初めてのスプリングコンサートが無事に終わりました。神様、心から感謝します。H先生、素晴らしい演奏をありがとうございます。そして小鳩ちゃんの生みの親であるNさんご夫妻、本当にありがとうございました。

 

イスラエルの神は、永遠にほむべきかな。」 この歌にすべての民は「アーメン」と和し、主をほめたたえました。

(歴代誌上16:36、リビングバイブル)

 

在主 林 尚俊

 

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