2023年5月28日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

最初は軽い気持ちで始めました。いつかはやってみたいと思ってはいましたが、ほぼ思いつきで衝動的に始めたのです。しかしやめられなくなりました。あとはできるかぎり続けるしかありません。何の話かといいますと、私たち夫婦が大阪に来てから春の恒例になっている冒険(?)、今年で3回目の春の自転車ツーリングです。第1弾と第2弾では淀川の河川敷の南と北を走りました。いろいろ検討を重ねた結果、第3弾の春の大冒険自転車ツーリングは京都の鴨川サイクリングロードに決定です。

 

京都までは電車で行き、どこかで電動アシスト付き自転車を借りて鴨川沿いを往復するプランを立てましたが、具体的に自転車を借りられる場所を調べたのは前日の夜でした。しかしそこで難関です。京都は大阪と異なって普通の自転車を貸し出す所が多く、電動アシスト自転車を借りられるところが少ないようなのです。しかも無人システムでは予約ができませんから現地まで行って空き状況を確認するしかありません。そんな中、1か所、有人の自転車レンタルショップを見つけました。電動アシスト付きの自転車もあり予約も受け付けているとのことです。さっそく電話をかけましたが営業時間は終わっていたので誰も出ません。自転車での冒険というイベント(?)なので、何よりも大事な自転車を借りられなかったら意味がありません。日を改めるかイベントそのものを中止するかという岐路に立ちました。しかしどちらも選びたくなかったので、ぶっつけ本番の作戦に変更しました。一応メールで借りたい旨を伝え、当日の朝早く起きて、コーヒーを入れたポットだけを手に、とにかく電車に乗って京都の三条駅に向かったのです。

 

天気がよく自転車ツーリングには最高の朝。私たちは駅から降りて「自転車がありますように」と祈りながら店に向かって歩きました。すると向かいから外国人カップルが、どう見ても「今、借りました」という顔で恐る恐る自転車を押しながら狭い京都の歩道を歩いてきたのです。どうやら外国人観光客の間では人気のお店のようです。不安になってきました。予約なしで借りられるでしょうか。

 

少し早足で店に着くと、中には1組の外国人カップルがいて自転車を借りていました。店長さんらしき男性が英語で対応し地図を渡しながら注意点などを説明しています。彼らが自転車に乗って店を出ると、次は私たちの番です。「予約はしましたか?」店長さんに聞かれて妻は小さな声で言いました。「一応、電話してメールもしたけど、昨日の夜だったので…。イムです」。すると店長さんは言いました。「ああ、確認しようと思ってたけど忙しくて。貸せるかなあ。どうにかしましょう。ちょっと待ってください」。やった! 借りられそうです。少し時間はかかりましたが、無事に電動アシスト付き自転車を借りることができました。店長さんは親切におすすめの道も教えてくれました。

 

それから私たちは気持ちよく鴨川沿いの冒険を始めました。思ったよりコースも短かかったので、無理することなく、ゆっくりと途中で休みを入れながら、美しく澄んだ空の下、川沿いの空気を存分に満喫しました。第3弾の春の大冒険を楽しくコンプリートして、帰りの電車で来年はどこに行こうかななどと第4弾の冒険の話をしました。神様、感謝します。

 

わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。(ガラテヤの信徒への手紙 5:25)

 

在主

林 尚俊

 

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