2023年7月09日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

私たち夫婦は、先日久しぶりに映画を観に映画館に行ってきました。韓国の映画です。いつか皆さんにお話ししたと思いますが、私は映画を観るのが大好きです。あまりにも好きすぎて、献身して神学校に入る前は、映画関係の仕事をするくらいでした。妻との初デートも映画館でした。コロナ前は、映画館デートもよくしていました。しかし今回は少し特別です。韓国映画だからではありません。実は妻が翻訳した字幕が出る映画だったからです。すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、妻は翻訳をしています。私が神学生だった時、妻が家計と私の学業を支えるために始めた仕事が翻訳でした。時間に縛られずに働ける部分や言語の仕事であることがぴったり合っていたようです。今は二人三脚で牧会に専念しているので、たまにしか仕事を受けませんが、今までお世話になった翻訳会社からどうしてもという仕事の依頼があれば、時間を調節してちょこちょことやっています。主に映像や本の翻訳です。

 

そんな中で今回、日本でも公開された韓国映画の字幕を翻訳したそうです。映画館で上映されるのは初めてということで、さっそく心斎橋にある映画館に向かいました。一応韓流スターが出演する映画ではありますが、往年のスターであるため、観られる映画館は限られていました。初めて行く映画館だったので余裕をもって出発しました。しかしあまりにも余裕を持ちすぎたので、1時間以上早く着いてしまったのです。そこで久しぶりにカフェでコーヒーを飲みながらゆっくり待つことにしました。いよいよ上映時間が近づいてきたので映画館に行き、定番のポップコーンを買いました。思ったとおり映画館は閑散としています。お客さんは20人くらいでしょうか。ネタバレになりますので映画の内容は言えませんが、関係者(?)だからということではなく、映画そのものの完成度は高くとても面白い映画でした。

 

記念すべき映画の観覧が無事に終わり、お祝いを兼ねて近くの小さな中国料理店で美味しい夕食を頂きました。ご飯を食べながら映画の内容や出演俳優の演技についてはもちろん、妻は映画館で観て気付いた自分の翻訳の改善点についても話をしました。私から見たら見事な出来上がりでしたが、ちょっと気になる部分があったようです。そんな話をしながら、妻は自分が関わった映画を映画館で観たということ自体がとても嬉しかったようです。なぜなら始終妻の顔から笑みが消えることがなかったからです。私の献身の道を支えるために始めた仕事に、いまだに喜びながら関わることができるということは何よりも嬉しいだろうなあと勝手に想像しながら妻の話を聞いていました。とにかくとても有意義な日でした。神様、感謝します。

 

神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。(ローマ8:28)

 

在主

林 尚俊

 

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