2023年8月06日

 

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

私が個人的に一番ホッとする時間は、聖日の礼拝やその他の様々な行事が全部終わったあと、教会の玄関の戸締りをする瞬間です。一週間を通して一生懸命準備してきたすべてを注ぎ切ったあとのこの時間は、体は疲れていてもさまざまな面ですごく満足する時間でもあります。また私が聖日の礼拝のあとの時間を楽しみにしているもう一つの理由があります。それは私たち夫婦のデートの時間だからです。デートと言ってもそんなに特別なことはしません。晩御飯を外で食べるか出来合いを買ってくるかして、その日の牧会に関して話し合うのが私たちのデートです。その日礼拝に来られなかった方について話したり、教会員の皆さんの最新情報も分かち合ったりします。つまらないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安くて美味しいご飯を食べながらいろいろおしゃべりをする時間は、私たちにとって至福の時間です。たまには映画を観に行ったり、大型スーパーに行って必要な買い物をしたりする時もあります。

 

先週の聖日には、さらに特別な時間を設けました。8月5日に予定していた墓地掃除が、淀川の花火と重なるので日程変更をすることにしたため、その日、少し気温が落ち着いてから掃除に行くことにしたのです。皆さんもご存じのように昨年、教会の墓地を新たに整備したため、雑草はほとんど生えません。ですから墓地掃除と言っても実際にやることはあまりありませんでした。思ったより掃除が早く終わったので、そのまま帰るにはちょっともったいないと思い、服部霊園の近くにある伊丹空港に行くことにしました。もちろん飛行機に乗ってどこかに行くためではありません。私たちの目的は飛行機を見ることでした。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、飛行場近くの川の土手に行くと、日本一近い所で飛んでいる飛行機を見られるスポットがあります。以前東京に住んでいた時も羽田空港の近くだったので、近くで飛行機を見られるスポットに行ったことがあります。実は飛行機を近くで見るが好きなのは、どちらかと言いますと私より妻です。今回の飛行機を見に行くというアイデアも妻からでした。

 

日曜日の夕方だったので、思ったより大勢の人がいました。家族連れや、私の腕より長い望遠レンズを担いできたカメラマンもたくさんいました。到着して待つことわずか1分、最初の飛行機が私たちの頭の真上をすれすれで通って滑走路におりていきました。飛行機があまりにも近かったので驚いた妻は、周りにいた子どもたちより大声で叫びました。妻の叫び声は飛行機のエンジンの音に負けないくらい大きかったのです。私はちょっと恥ずかしくなりましたが、子どものように喜んでいる妻の姿を見て、私も幸せになりました。それから次から次へと飛行機が着陸のために飛んできたので、シャッターチャンスを逃さず、たくさんのいい写真を撮ることができました。あんなに大きな鉄の塊が、よく空を飛んで来たなあと、聖日の夕方、夕日に赤く染まってきた綺麗な大空を見ながら改めて思いました。

 

天は神の栄光を物語り/大空は御手の業を示す。 (詩編19:2)

 

在主

林 尚俊

 

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