2023年10月15日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

先日、久しぶりにとても素晴らしい音楽コンサートに行ってきました。とても珍しいもので、個人的には生まれて初めてプロによるリコーダーの演奏を鑑賞したのです。私たちの教会のYM長老が、わが教会が誇るリコーダーアンサンブルの親睦とモチベーション向上のため、手配と配慮をしてくださいました。そしてとてもありがたいことに、リコーダーアンサンブルのメンバーでない私も共に鑑賞させていただいたのです。

 

先ほど「コンサート」と言いましたが、正確には「リサイタル」です。その時の司会者の説明によりますと、そのリコーダーの演奏者は日本でほぼ唯一とも言われる、リコーダーの演奏だけで音楽活動をしていらっしゃる方で、その方の存在によって日本のクラシック界のジャンルが幅広くなっているとのことでした。とても有名なことはもちろん、たぐいまれなる実力者なのでしょう。それだけではありません。なんとO音大の先生でもあります。お名前は村田佳生先生です。

 

ほとんどの教会員の皆さんには、あまりなじみのある名前ではないでしょう。でも実はリコーダーアンサンブルのメンバーとは深い関わりのある方です。私たちの教会の同じ名字のM長老ご夫妻とは親戚関係ではありません。村田先生はYM長老のリコーダーの師匠であり、リコーダーアンサンブルを指導してくださっている師匠なのです。私も以前、一度教会でお会いしてお茶をしながらお話をする機会を頂きました。しかし失礼なことに、その時は村田先生のことをあまり存じ上げず、会話の中で軽く冗談を混じえながらものすごく普通に接してしまったのです。村田先生がとても有名な方であることをこの演奏会をきっかけに知ったので、とても失礼だったなあと反省をしました。そして再びお会いした時にどうやって失礼を謝ろうかなあと心配しながら席に座って演奏が始まるのを待っていました。

 

ところがいざ演奏が始まると、私は小さなリコーダーが奏でる力強い音色と美しさの虜になってしまったのです。私の心の中の心配など、一瞬にしてどこかに吹っ飛んでしまいました。リサイタルとはいえ室内楽コンサートのように他の楽器との共演もあり、そこまで詳しくありませんが、よりリコーダーの美しさが際立ったように感じました。

 

ほぼ2時間にわたる演奏会でしたが、本当にあっと言う間に終わりました。実は演奏会の前は、もしかしたら居心地の良いクラシックの音色がとても良い子守唄になるのではないかと心配もしていましたが、その素晴らしい演奏はもちろん、ユニークな楽曲の編成などによって、むしろ時間が短く感じられたほどでした。とても素晴らしいひと時でした。おかげでクラシックの楽器としてのリコーダーの素晴らしさに目覚めました。今度、村田先生にお会いする時には、是非CDを手に入れてサインを頂く予定です。

 

イスラエルはその造り主によって喜び祝い

シオンの子らはその王によって喜び躍れ。

踊りをささげて御名を賛美し

太鼓や竪琴を奏でてほめ歌をうたえ。

(詩編149:2~3)

 

在主 林 尚俊

 

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