2023年11月12日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

先々週の聖日、すべての日程を終えて牧師館に戻ると、新聞から切り取った一枚の写真を妻が見せてくれました。その写真には燃え上がるほど強烈なピンクの植物が写っていました。秋になってちょうど見ごろになっている濃いピンクのコキア(ほうき草)です。森小路教会で「お花」と言えばすぐお名前が思い浮かぶほど、お花が大好きなYH長老からの情報でした。さっそく頂いた情報と新聞の記事を元にいろいろと調べた結果、大阪万博記念公園の花の丘で秋に見応えのある植物が見ごろを迎えているという情報を手に入れました。コキア以外にも秋の桜と呼ばれるほどの秋の花の代名詞コスモス(秋桜)もきれいに咲いているそうです。私たちは万博記念公園には一度行ったことはありますが3年前のことでしたので、さっそく翌日の月曜日の午後、万博公園に向かいました。ちょうどその日は絵に描いたような秋晴れで、とても楽しみです。

 

駐車場に車を止めて公園に向かう道の両側の木々も、ほんの少しずつですが赤や黄色に染められつつありました。ゆっくりと歩いて約20分、私たちは花の丘に着きましたが、最初に私たちを出迎えてくれたのは、コキアでもコスモスでもありません。ピンクの雲のようフワフワしている植物でした。コキアとはまた一味違う薄いピンクの花穂が咲き乱れていたのです。噂に聞いていたアメリカ大陸原産のミューレンベルギア・カピラリスというイネ科の植物でした。その光景は思った以上に美しいものでした。言葉ではうまく説明できませんが、フワフワで柔らかな花穂がとても幻想的だったのです。まるでピンクの雲の中にいるように感じられるほどでした。とにかく今まで見たことのない美しい植物でしたので、私たちはスマホのシャッタを押すことに夢中になりました。ちょうど夕暮れになりかけていて黄金色に輝く夕日の美しさが加わり、さらに非現実的な光景になりました。

 

少しして、ふと本来の目的だったコキアのことを忘れていたことに気づきました。そこで急いでコキアが咲いている丘の反対側の斜面に向かいました。すると今度は先ほどのピンクとはトーンの違う、燃えるドピンク色の植物が丘の斜面の一面に広がっているではありませんか。まるで冬を過ごすためにたくさん食べて栄養をたっぷり蓄えた小動物のお尻のように、丸っこい姿がとてもかわいらしいです。しばらく撮影に専念し、それから最後にコスモスのところに行きました。そこでもまた違うさまざまなピンク色が私たちを待っていました。今まで気づいていませんでしたが、どうやら私はピンクが好きかもしれません。この日をきっかけに、誰かから好きな色を聞かれたら「ピンク」と答えるかもしれません (笑)。とにかくこの日は、目も心もピンクに染められた素晴らしいピンク日和でした。YH長老ありがとうございました。

 

時が来れば、ヤコブは根を下ろし/イスラエルは芽を出し、花を咲かせ/地上をその実りで満たす。 (イザヤ書 27:6)

 

在主

林 尚俊

 

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