2023年12月10日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

以前、こちらで西部連合長老会の部活について話をしたことがありました。偶然、何人かの牧師がキャンプと焚き火という同じ趣味を持っていることが分かり、せっかくなら一緒に趣味活動をしようと、その場にいた3人の発起人によって急遽結成された部活です。もちろんまだ非公認(?)の組織ですので正式名称は決まってはいませんが、第1回目の会合で「西部焚き火部」と呼ぶことに暫定的に合意したあと、できるだけ早いうちに活動を始めるということに満場一致で合意しました。

 

しかしこのような部活はどうしても優先順位が下に位置しているため、それぞれの日常に追われてしまうとすっかり忘れてしまいがちです。そこでさっそく互いのスケジュールを合わせるためのやり取りを始めました。ところが焚き火部の活動にはいくつかの壁が存在していることが分かりました。まず時間的な壁です。どうしても牧師たちは1泊2日という休みを取ることが難しいのです。しかもメンバーの1人は幼稚園の運営も担っているため、倍以上忙しく過ごしています。2つ目の壁は、それぞれの家族との交渉という壁です。つまり各奥様たちのスケジュールも含めて考えないといけません。それから場所的な壁です。3人の牧師が奉仕している教会はそれぞれ異なる県です。ですからちょうど3つの所からアクセスしやすい場所に良いキャンプ場があるかどうかが大きな課題でした。どう考えても否定的な要素しか見えない厳しい現実でしたが、神様の導きと絶望せずに1つ1つの課題を乗り超えて実現させたいというメンバー全員の強い意志があったため、紆余曲折の末、すべての課題をクリアさせていきました。

 

何より難しい課題は1泊2日でしたが、すべての日課を終えて遅い時間に集まれば、翌日1日だけ休めばいいということが分かったので、牧師の休日の前日の夜に集うことにしました。また3地域の三角形の真ん中あたりに良いキャンプ場がありました。そして今回は各奥様は参加しないということで合意しましたので、みんなスッキリした気持ち(?)で集うことができました。

 

いよいよ待望の実行日。それぞれ担当を決めて各自準備をしてきました。私は食事の担当。TC牧師はジュースやお茶を担当し、YM牧師は薪担当です。全員がそろうまでには少し時間がかかりましたが、私たちの目的は焚き火でしたので、時間はあまり気になりません。全員そろうと食事を済ませ、いよいよ焚き火を眺める時間です。私たち3人は、焚き火を囲んで燃え上がる炎を共に見つめながら、焚き火の向こうに座っている人の瞳に映る炎をも見つつ、心の奥のさまざまな思いを自由に語り、そして分かち合いました。時には目頭から雫のようなものがこぼれてきましたが、おそらく煙のせいだけではなかったと思います。「いやされるね!」という誰かの一言が、その日の焚き火の素晴らしさを物語っていました。このような至福の時を備えてくださった神様に感謝しつつ、各奥様にも感謝しました。第2回目の集いには奥様たちも一緒に来ることができればなあと思いました。

 

人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。

(箴言16:9) 

 

在主

林 尚俊

 

牧師室より トップ