2024年02月18日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

大阪に来てから毎年この時期になりますと、私たち夫婦が必ず行くところがあります。大阪城の前にある大阪城梅林です。今年も神様からの春の便りを受け取るため梅林に向かいました。しかし今年は例年とは大きく違うところがあります。二人きりではなかったのです。お気づきだと思いますが妻の家族も一緒です。残念ながら義父は検査入院中だったため、義母と義妹と4人で行ってまいりました。病院にいる義父には申し訳ありませんが、きっとみんなで梅を見に行ったという話を聞けば元気も出るだろうと信じて実行しました。

 

久しぶりの祝日に、午前の用事を済ませてから午後早く車を走らせて大阪城に向かいました。天気にも恵まれ、梅を見るにはこれ以上ないほど穏やかで良い天気です。そのおかげか大勢の人が公園に来たようです。駐車場はどこも満車で止めるのに少し時間がかかりましたが、思ったよりも早く、ちょうどよいスペースを見つけて車を止めました。そしていよいよ梅林に向かって歩いていきました。大勢の人々が公園のグラウンドや芝生でゆっくりと時間を過ごしています。ゆっくり歩くこと約10分、私たちは梅林に到着しました。

 

日本以外のほとんどのアジアの国は、ちょうど旧正月の連休中だったため、外国からの観光客も大勢いました。特に冬のない国の人にとって梅の花は珍しいものです。きっとわざわざツアーコースの中に取り入れたことでしょう。そんな人混みをものともせず、義母はスマホを取り出して写真を撮り始めました。最近スマホデビューをした妹も一所懸命シャッターを押しました。全体的には思ったより咲いていませんでしたが、一部の早咲きの梅の木はほぼ満開だったので、それなりに美しい写真が撮れたと思います。二人とも少女のように喜んでくれたのが何よりも嬉しかったです。桜の時には義父も一緒に出かけられると思うとさらに嬉しくなりました。

 

ちなみに春の訪れをいち早く知らせてくれる梅の花に、日本では「気品」「忠実」「高潔」「忍耐」などの花言葉があるそうですね。もちろん同じ中国文化の影響を受けた韓国でも、梅の花言葉はほぼ同じです。欧米にも花言葉があり、梅の花言葉は「fidelity(忠実)」など日本と似たような意味もありますが、その中で特に目を引く花言葉がありました。それは「約束を守る(Keep a promise)」です。神様の約束のとおり長くて厳しい冬が終わり、命の春が訪れたという意味だと私は勝手に解釈しました。春はすぐ近くまで来ていますね。神様、約束を守ってくださり感謝します。

 

わたしの恋しい人は園に/香り草の花床に下りて行きました。

園で群れを飼い、ゆりの花を手折っています。

(雅歌 6:2)  

 

在主

林 尚俊

 

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