2024年04月07日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

先日、予告したとおり、家族みんなでお花見に出かけてきました。目的地は京都府中部にある隠れた桜並木の名所、栃本河川公園です。過去の手紙でも何度か紹介させていただいた場所です。川沿いに広々とした河川敷があり、大きな桜の木が公園の周りを囲んでいます。さらに公園の前を流れている川の向かい側の堤防にも、およそ2キロにわたって桜の木が並んでいる素晴らしい場所です。しかも山奥にあり外部の人々にはあまり知られていないため、地元の方々以外は一部の人しか訪れません。2年前に妻と二人で楽しく花見をした場所でもあります。

 

朝早く、車にたくさんの荷物を載せて私たち夫婦と母の3人で出発しました。最初の目的地は、義理の両親と妹の住まいです。家族のみんなには気軽に行く普通の花見ピクニックであると伝えました。しかしキャンプ好きの私にとっては、家族と共に初めてデイキャンプができる絶好のチャンスです。そこでデイキャンプのための様々な道具を持っていくことにしました。まず日よけのためのタープ(天幕)、そして人数分の椅子、またテーブルを2つ用意しました。そして例のコーヒーを入れるための道具一式も車に積みました。すでに流星号の荷台は満杯です。それでも車は私の嬉しさを分かっているかのようにすいすいと走ってくれました。

 

途中、高速に乗りそびれるというアクシデントがあったおかげで、高速ではなく下道をゆっくり走りながら景色を満喫することができたのでかえってよかったです。目的地近くのスーパーに寄り、それぞれ食べたいお昼のお弁当をゲットして、いよいよ現地に到着です。しかし! 春の花見というイベントにおける一番大事な要素がまだ整っていなかったのです。そう、桜の花が一輪も咲いていません。どうやら私たちが訪れた公園は、まだ桜の開花宣言がなされていなかったようです。桜のつぼみは今か今かと咲く準備はできていたようですが、実に見事に一輪も咲いていませんでした。

 

そういうわけで、花のないお花見となりました。しかし今までのどんなお花見より美しい光景でした。家族の笑顔と美味しい食卓、そして眩しいほど晴れた春の空は、お花がなくても十分に美しい風景です。さらに皆の笑い声が、流れる川の音と合わさって素晴らしい音楽のようでした。食事のあと、例のコーヒーセットで美味しくコーヒーを淹れ、果物とお菓子も頂きました。短い時間でしたが私たちの幸せな花のないお花見は楽しく終わりました。皆様もご存じのとおり、このお花見は私たちの肉の家族が神様によって霊の家族になったお祝いでもありましたから、私たちにとって何よりも大きな意味のあるお花見です。神様、本当に感謝します。

 

それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、(エフェソの信徒への手紙 2:18~19)  

 

在主

林 尚俊

 

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