2024年05月19日

愛する皆さま

主の御名を心よりほめたたえます。

 

いつかお話をしたことがあると思いますが、私は都会生まれですので、都心は私にとって故郷のような感覚です。ですからにぎやかな都心の高層ビルを見るとホッとするくらい大好きです。しかしだからと言ってずっと都会にいると緑が恋しくなるので、たまに自然を求めて出かけたりします。そして皆さんもご存じのように、私の趣味の1つは自然の中でのキャンプです。最近はキャンプのための時間を作るのが難しくなってきました。1日ならどうにか時間を作れますが、1泊2日はなかなか難しいものです。しかしゴールデンウィークは休みませんでしたから、そのあとちょっと無理をして時間を作りました。

 

出発当日の天気は予報通りに快晴でした。気持ちよく自然豊かなキャンプ場に向かいます。もちろんせっかくなので、下の道を使ってのんびり行く予定です。今回のキャンプでの私の心の中のテーマは「ゆっくり&のんびり」です。私の性格上、いつもキャンプに行くと次から次へとミッションをクリアしないといけないと思って、慌ただしく動いていました。そして最近、そんな私の心の焦りが妻に伝わっているのではないかと思っていたのです。もちろん妻はそんな不満を直接には言葉で表現したことはありませんが、あまり心が休めなかったかもしれないと、最近ようやく気づいたのでした。そのためできるだけ「ゆっくり&のんびり」キャンプを実践することにしました。

 

若緑の麗しい5月の山あいの田舎道をゆっくり走ること約2時間半、いよいよ目的地である丹波の国の美山に到着しました。有名な茅葺き屋根の集落のそばにある自然の村キャンプ場です。他のキャンプ客は私たち以外は1組だけでした。しかも遠く離れていたので、事実上貸し切り状態です。一番良さそうな場所に、慌てることなくゆっくりとテントを張ります。テントを固定するためのペグを打つ音と、すぐそばを流れている川の音、そして山の鳥の鳴き声が合わさって、ますますキャンプ感を増してくれます。

 

寝床の準備が終わり、とりあえず一休み、普通ならすぐさま次の準備のために慌ただしく動くはずですが、ここで辛抱強く我慢です。準備してきた温かい麦茶を飲みながらいっぶくです。それからゆっくりと夕飯の準備に入ります。メニューはクミンシードや様々なハーブで味付けをした羊肉の焼肉です。メインは私の担当で、サラダとデザートは妻が担当します。早めの夕食を美味しく頂いた後、キャンプの醍醐味である焚き火を始めました。それからは寝るまで焚き火を見ながらボーッとするだけです。時々雲一つない春の夜空を見上げると、銀河が見えるほどたくさんの星が輝いていました。思ったより寒かったですが、久しぶりのキャンプで身も心も癒されました。「ゆっくり&のんびり」キャンプで良かったのです。神様、感謝します。

 

主は、大海の上に地の基を置き

潮の流れの上に世界を築かれた。

どのような人が、主の山に上り

聖所に立つことができるのか。

それは、潔白な手と清い心をもつ人。

むなしいものに魂を奪われることなく

欺くものによって誓うことをしない人。

(詩編24:2~4)

 

在主 林 尚俊

 

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