2024年10月20日
愛する皆さま
主の御名を心よりほめたたえます。
現在、全世界で実際に使われているいわゆる「現用文字」は、合わせて28種類があると言われています。そして今は使われていませんが、歴史的に使われていた「歴史的文字」を含めると人類の文字は97種だと言われています。100種類に満ちません。意外と少ないということが分かります。世界の言語は6,900以上あると言われているので、それに比べたら言葉を表す文字の数は圧倒的に少なく感じられますね。
現在使われている文字の中には、当たり前に日本語の文字もあります。日本の文字の中にはKanjiとHiraganaとKatakanaが含まれていますね。なぜこれらをアルファベットで表記したかと言いますと、アルファベットで登録されているからです。言語学者たちの研究によりますと、日本語の文字は独創性があると同時に中国の漢字の影響を多く受けていると言われています。もちろん日本語の漢字が中国語から伝わったことは誰もが知っている事実ですが、ひらがなやカタカナも中国の文字の影響を受けたと言われています。
あまり知られていませんが、中国には漢字以外にもう一つの文字があります。主に台湾で使われる文字で注音符号といい発音記号に当たるものです。例えば「ㄑ」、「ㄙ」「ㄨ」、「ㄘ」、「ㄜ」、「ㄝ」、「ㄡ」、「ㄥ」、「ㄦ」、「ㄆ」などがあり、台湾では小学生の時からこれらを学び、漢字の発音を覚えるのだそうです。いかがでしょう。一見、日本語のひらがなやカタカナに似ているのが分かります。日本語の発音と似ているものもあり、全く違うものもあります。
また日本語の文字の特徴で最も大きなものは、単語と単語の間の間隔がないことです。これもやはり古代中国語の影響だそうです。このような不便性を補うため、明治時代に句点(。)と読点(、)が投入されました。私のような外国人はこの句読点がないと日本語の文章を読む時にとても苦労します。なぜなら韓国の文字であるハングル文字など、ほとんどの外国の文字は、単語と単語の間に間隔があるので、日本語に慣れるにはかなり時間がかかるからです。ですから私は句読点、特に読点を大変愛用しています。というわけで、おそらくですが、私の妻は私が書いた日本語の文章を最終的にチェックする時、いらない読点を省くために大変苦労していると思っています。この手紙も誤字などがないか妻が最終的に見ているので、多くの読点が消えてしまうことを予測しながら書いています。とにかく、このように日本語は独特な進化を遂げてきた言葉なので、ユニークで面白い言葉であることは間違いありません。そしてこれからの私の人生における第一言語は、韓国ではなく日本語になるということも間違いないでしょう。
主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をやめた。こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである。(創世記 11:8~9)
在主
林 尚俊