パイプオルガンNEWS!
2024 秋色のコンサート
~パイプオルガンの500年~
2024年11月4日(祝・月)
開演 午後1時(開場 午後12時30分)
秀村知子先生を迎えて、このパイプオルガンで2回目のパイプオルガンコンサートが開催されました。近隣の皆さんも美しい音色を聴きに、大勢いらしてくださいました。心から主に感謝します。
美しいパイプオルガンを迎えて2年。
どんな過程で「小鳩ちゃん」が森小路にやってきたか、
下にある記事をぜひごらんください。
森小路教会にパイプオルガンがやってくる!
長年、森小路教会の会堂で賛美を奏でてきた電子オルガン。
もう何十年も前からパイプオルガンに対する夢がありました。
オルガニストや長老、歴代の牧師たちがずっと祈ってきたパイプオルガン。とうとう森小路教会にもパイプオルガンを!
そんな夢がいよいよ具体的に話し合われるようになってきました。
有志たちが中心となり、長老たちが会議を重ね、教会総会でも承認され、ついに森小路教会にパイプオルガンがやってくることになりました。オルガン献金を募り、主を愛する1人1人が、主のため、主の家族のため、未来の教会のためにおささげし、パイプオルガンの到着を祈りつつ待ちます。
製作を担当してくださるのは山口県下関市にある中里オルゲルバウさんです。製作の様子を少しずつお便りしてくださいました。こちらのページでは中里オルゲルバウさんたちがくださったお便りをご紹介します。部品の1つ1つまで丁寧に手作りをされたのですよ。
主のために豊かに用いられ、主への讃美を奏でるパイプオルガン。
これからも美しい音色を奏でてくれるでしょう。
ちなみにこのパイプオルガンの愛称は「小鳩ちゃん」。
その理由が知りたいかたは、ぜひ一度、教会にいらしてくださいね。
2021年の9月から製作が開始されました。小さな部品からです。どうやって形になっていくのか、こちらのページで、ぜひお楽しみください。
ちなみに今まで使っていたアーレンの電子オルガンは、島根県にある教会に譲渡され引き続き美しい賛美を奏でています。
2021年9月2日
昨日より工房で製作が開始されました。この写真は、Gedackt 8´と言う音色の木製パイプの
中に使う部材だそうです。楽器の形が見えてくるのは、まだまだ先になるそうですが、いよいよ!楽しみです。
2021年10月9日
中里オルゲルバウさんより、再び、オルガンの製作過程についてメールが届きました。メールのタイトルは「2か月目に入りました」。何だか、赤ちゃんが生まれてくるのを待つようで、ワクワクです。
写真左上 Gedackt 8´
写真右上 Gedackt8´+Rohrflöte 4´
写真左下 パイプ1本に必要な部材
写真右下 糊付け途中
少しずつ形になってきた木製パイプの写真を送ってくださいました。
また写真にはありませんが小さなメカニックの部分の作成も始められたとのことです。
楽しみですね。すべての過程が守られるよう共に祈れることは、なんという祝福でしょう!
2021年11月9日
中里オルゲルバウさんより、お便りが届きました。山口県もすっかり秋の気候だそうです。そしてクリスマスの時期が近づいていますね。写真には中里さんより1つ1つコメントが付いています。先月の写真と比べながら、思いを馳せつつお祈りしましょう。とっても楽しみです。
写真 1
「1番大きなパイプと
1番小さなパイプ」
木製のパイプは2音色とも形になりました。
Gedackt 8´の1番低い音のパイプと
Rohrflöte 4´の1番高い音のパイプの大きさの違い比べをしてみました。
(森)ちっちゃなパイプ、かわいい!
写真 2
「木のパイプを全部並べてみた」
2音色分、計108本のパイプを全部並べてみました。最終形ではなく、このままではまだ音は出ません。もういくつか作業があります。
(先月の「パイプ1本に必要な部材」の写真と比べてもらえれば、まだ足りない物を見つけられると思います)
(森)先月の左下の写真と比べてみてくださいね!
写真 3「演奏機構の小さな部品」
演奏機構の小さな部品も、一つ一つ作っています。
写真にはありませんが、鍵盤の材料準備に取り掛かり始めたところです。
(森)こんなに細かいものなんですね。これが全部パイプオルガンの中に入ってるんですね!
2021年12月4日
中里オルゲルバウさんより、パイプオルガン製作の作業の様子を教えてくださるお便りが届きました!今回はクイズです!写真を見ながら皆さんも当ててみてください。
(中里オルゲルバウ)
写真1 どの部分でしょう?
写真をご覧になって、すぐに答えが分かった方はいらっしゃいますか?この形だと、まだ棒状の物が並んでいるだけに見えますが…
(中里オルゲルバウ)
写真2 作業を進めていくと…
1枚目の写真より、形がわかりやすくなりました。
あれ?と気づいてもらえたかもしれません。
鍵盤を作っているところです。
(森)ほほう。鍵盤!鍵盤なんですね!
(中里オルゲルバウ)
写真3 材料を準備します
「黒檀」の材木を薄い板状にして、必要な大きさに仕上げます。この黒檀の板は、ドレミファソラシの鍵盤になります。
パイプオルガンには色んな種類の材料を使うのですが、
鍵盤は演奏時にいつも触れる場所なので、なるべく硬い木材の種類を選ぶ必要があります。
(森)黒檀!すごくカッコいいです。
(中里オルゲルバウ)
写真4 作業途中
こんな風に鍵盤1鍵ずつ、準備した黒檀の板を貼っていきます。
森小路教会のパイプオルガンの鍵盤の数は、2段の楽器なので計108鍵ですが、今の作業で製作しているのは、ドレミファソラシの鍵盤なので、全部で64鍵です。
(森)これが貼られていく過程なのですね。本当に細かい作業なのですね。楽しみが1枚1枚貼られていくようです!
12月、クリスマス、主のお誕生を待ち望む季節です。中里オルゲルバウさん。今月もステキなお便りをありがとうございました!寒くなりましたが、あたたかいクリスマスを迎えましょう。来年のクリスマスには、このオルガンの全体が見られることを楽しみに!
2022年1月12日
2022年となりました。主に守られ、新しい年を迎えることができたことを心より感謝します。冷え込む日々が続くある日、中里オルゲルバウさんより、工房の中の様子を知らせてくださるお便りが届きました。たくさんの木といろんな大きな機械があります。一緒に写真とコメントを見てみましょう。
写真1
楽器には、用途によっていくつかの木の種類を使い分けるのですが、主となるのは「楢(ナラ)」です。楽器のケースや木製のパイプなどに使用しています。この様に工房の中に置いてある乾燥した材料から、小さな部品まで、一つ一つすべて工房内で加工しています。
写真2
工房内の機械場です。
この写真では、全部の機械は写っていませんが、一つの部品を作るのにも、色んな加工をするので、何種類もの機械が必要になります。
写真3
12月に鍵盤の黒檀の板を貼り終えたので、次の工程に取り掛かりました。鍵盤が最終的にできあがるまでには、まだまだ沢山の工程があります。
写真4
ピアノでよく「黒鍵」と呼ばれる、シャープ鍵盤の準備も始めました。今回は、紫檀の材料の上に牛の骨を貼っていきます。
ドレミファソラシの鍵盤に黒檀を使う説明を前回したとおり、
シャープ鍵盤も硬い材料を選んでいます。鍵盤と聞くと、一般的なピアノの白と黒の組み合わせを思い浮かべる方が多いと思いますが、パイプオルガンの鍵盤には色々な材料が使われ、色も様々、それぞれに個性があります。黒檀と紫檀の色の組み合わせの鍵盤、完成を楽しみにしていてください!
中里オルゲルバウさん。今回もお便りをありがとうございます。機械と手で1つ1つ作っていくのですね。ものすごく繊細な作業! しかも牛の骨! どんな鍵盤ができるのでしょう。写真を見ながらワクワク感が膨らみます。2022年も神様の恵みをたくさん体験する1年となりますように!
2022年2月17日
コロナの感染者数が急増し、まん延防止等重点措置が適用され、会堂に集うこともままらない時期です。そんな私たちに、中里オルゲルバウさんより、うれしいお便りが届きました。オルガンの心臓部である「風箱」の製作が始まったそうです! 少しずつ形になるオルガンを見ながら、私たちも主にあって励まされ、今日も力をいただいて進みましょう! 山口県は雪がちらついているそうです。
写真1
風箱と呼ばれるオルガンの心臓部の製作を始めました。
風箱は、オルガニストが選んだ音色、鍵盤で弾いた音のパイプに風を通す為の仕組みの部分です。
先ずは、枠組みを作って…
写真2
図面通りに印を付けて、穴を開けて…
写真3
長い溝を彫りました。
写真4
写真の真ん中は、写真1の枠を更に沢山の部屋に分けた物です。
鍵盤一つにつき、一つの部屋が必要になります。1段鍵盤用と2段鍵盤用で、それぞれの部屋に別れています。
写真の右側は、 写真2と3の作業を進めた物で、これも鍵盤一つにつき、一つ長い溝。
写真の左側は、パイプの数(4音色x54音)分、それぞれのパイプに対して、必要な量の風が通るように、様々な大きさ・形の穴を開けています。
風箱の仕組みは複雑なので、詳しい説明を写真だけでするのは非常に難しいです。
写真5
風箱も、完成するまでにまだまだ沢山の工程があります。
写真6
紫檀を使ったシャープ鍵盤も完成しました。
黒檀の鍵盤と合わせての出来上がりは、
実際に見ていただく時に…
中里オルゲルバウさん、ありがとうございます!
「風箱」というオルガンの心臓部、とってもとっても繊細な作業だということがよく分かります! 風が通る量で音が変わるのですから、まさに「心臓部」ですね。とても楽しみです。紫檀と黒檀の鍵盤も楽しみです。
寒い日々、あたたかくなさって、健康に安全に過ごせますように!春を待ち望みつつ。
2022年3月25日
3月12日には森小路教会に足を運んで、オルガンを実際に設置するための確認をしてくださった中里さんご夫妻。山口に戻って、また新たなお便りが届きました。さらに夢が膨らみます。
今回は、楽器ケースの製作の様子を教えてくださいました。
写真1-2
楽器ケースになる材料なので、表の部材は、特に木目の綺麗な材料を選ぶところから始めて、大きな材料から、図面に合わせて必要な大きさに切り出していきます。
長さや幅が様々な材料を準備していきます。
写真3-4
厚さも寸法どおりに仕上げたら、枠組みをするために必要な「ダボ」の穴を開けていきます。
写真5
初めに、楽器ケースの本体床枠が出来上がりました。
この床枠の広さの中に、すべての楽器の部品が入っていくので、まるで大きな立体パズルです。
森小路教会の建物と同じデザインの、オルガンの三角屋根の形の枠も準備ができてきました。楽器内部の小さな部品を作っているときも楽しいですが、楽器ケースの形ができてくると、特にワクワクします。
ドイツから連絡があり、出来上がった金属パイプが運送屋さんに引き渡されました。数日中には、飛行機で日本に向かいます。4月の初めには工房に届くと思います。
★★★
今回も夢が広がる製作日記をありがとうございます!
先日、いらっしゃった時は、オルガンを設置する場所を測定などをしてマスキングテープで床や壁に印を付けてくださいました。礼拝堂に入って左側になります。皆さんも教会に来られたら、礼拝堂前方左側の壁と床にあるテープを見て、思いを馳せてみてください。
いよいよ2021年度も終わります。4月から新しく2022年度が始まります。桜の季節から、また季節が一巡りしてクリスマスのころには、この音色が聞けるのですね。感謝します!
2022年5月8日
中里オルゲルバウさんより、春のお便りが届きました。今回もオルガンの製作が着々と進んでいらっしゃる様子をお知らせくださいました。部分部分を見て、全体に思いを馳せワクワクしましょう!
写真1
楽器内部の演奏機構の作業も進んでいます。板状の材料を準備しました。
写真2
図面通りに穴を開けたところに、11月に「演奏機構の小さな部品」として紹介した小さな部品を300個弱、一つ一つ糊付けしていきます。
写真3
次の種類の小さな部品も登場して、
長さを切ったステンレス材料と組み合わせていきます。
写真4
こうして出来上がると、不思議な形になりました。鍵盤1段分に必要な演奏機構です。こういう形の物が、手の鍵盤2段分と、足鍵盤用に準備ができました。
何種類もの機構が組み合わさって楽器が演奏できるようになるので、まだまだ沢山の機構の準備を進めています。
★★★★
中里オルゲルバウさん。今回もありがとうございました! 11月の写真にあった「小さな部品」がここで用いられたのですね。本当に1つ1つが細かいです。そして何種類もの機構がこれからもたくさん組み合わされていくのですね。ワクワク感も組み合わされていくようです。春の美しい季節、これからも中里オルゲルバウさんの働きが守られるよう祈ります! 皆さんも共に祈り、この美しい楽器で共に主を讃える日を待ち望みましょう!
2022年6月21日
中里オルゲルバウさんより、梅雨の季節のお便りが届きました。今回はどんな写真と一緒に、製作の過程を見せてくださるのでしょうか! ドキドキです!
写真1
6月の蒸し暑い時期になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。今回は、パイプオルガンの笛を鳴らすための重要な部分、風の通り道を紹介いたします。
三角形に台形、四角の板を準備しました。
写真2
準備した材料のすべての角を丸くして、作業を進めていきます。
写真3
縁に革の帯を貼って、楔(くさび)の形になりました。材料のすべての角を丸くしたのは、材料と触れる部分の革が切れないようにするためです。
写真4
角の大きく空いた部分も革でふさいで出来上がったのは、ふいご。パイプオルガンの肺になる部分で、ふいごに貯めた風を安定させることで、笛の音色も安定するのでとても重要な部分です。
写真5
色々な長さ角度になっている材料。何かを作った後の、残りの切り落としの様に見えますが…
写真6
一つずつ糊付けをしていき、複雑な形の物が出来上がりました。これは、ふいごに貯めた風を笛まで届ける風の通り道です。楽器内部の演奏機構の間を通るので、複雑な形になっています。
演奏の機構、風の通り道など、とても細かい部品から、大きな部材まで沢山の種類の準備してきたものを組み合わせていく段階に入ってきました。楽器の全貌が見えてくるので、私達も楽しく作業をしています。
★★★★
中里オルゲルバウさん、今回もありがとうございます。パイプオルガンの大事な大事な風の通り道! これで音が出るのですね! すごい! パイプオルガンというのは、風の楽器なのですね。梅雨の蒸し暑さの中、中里オルゲルバウさんの健康も守られるようお祈りします。皆さんも共に祈り、風が生む音で神さまを讃美できる日を待ち望みましょう!
2022年8月17日
暑い夏、中里オルゲルバウさんより、お便りが届きました。いよいよという感じになってきました!
森小路教会の皆さま
今回も、楽器の中の一つの部分を取り上げてみます。
写真1
作業途中の写真ですが、何を作っているところか、これではまだ分かりませんね。
写真2
これも作業途中の写真ですが、何を作っているところか、これでもまだ分かりませんね。
写真3
色々な形・種類の物を並べてみましたが、まだ出来上がりの形が見えてきません。
写真4
これは足鍵盤を製作していることろです。全部の部材を数えてみると、木材の部品、ネジ、バネ、フェルトなど、300個の部材の数になりました。そして部材に穴を開けた回数は、なんと360回になりました。
写真5
出来上がった足鍵盤です。
パイプオルガンでは、足鍵盤でもメロディーを弾くこともあるので、2オクターブ半の音域があります。
楽器製作の過程では、沢山の大小様々な部材があり、沢山穴を開けるの箇所があるのですが、
足鍵盤1つを作るだけでも、300個の部材、360回の穴を開けたと言うことは、楽器全体では、一体どれだけの部材の数になるのでしょう??
あまりにも多すぎて私達も全てを数えたことはありません。これを1つずつ組み合わせて形にしていきます。
昨年9月から製作を始めて、あっという間に、1年になろうとしています。完成までに製作する部材の種類も、残りが数えられるくらいになってきました。みなさまに実際に見てもらえるのを、楽しみにしています。
★★★★
中里オルゲルバウさん、今回も楽しいお便りをありがとうございます。足鍵盤だけで、こんなに多くの部材を!!ものすごいです。
オルガンを製作してもうすぐ1年になるのですね。あと少しで私たちも実際に見ることができます。このパイプオルガンと声を合わせ、共に神さまを賛美できる日が近いことを思い、心から楽しみにしています。
中里オルゲルバウさん!神さまの豊かな祝福がありますように!守られますように!お祈りしています。
2022年8月29日
中里オルゲルバウさんは、山口県下関に工房を構え、ご夫婦でオルガン製作をしていらっしゃいます。今回、牧師が中里オルゲルバウさんを訪問してきました。
たびたび送ってくださるパイプオルガンNEWSで、森小路教会のために製作されているオルガンの様子を聞いていましたが、実際に目で見てびっくり!
その一部をご紹介します。
工房の中は…
本当なら全体像をと思うのですが、それは実際に教会にパイプオルガンが入ってからのお楽しみということで…。
工房にはいろんな工具がありました。大きなものから小さなものまでさまざまな工具、機械が並んでいます。中でも目を引いたのがキリ類。ものすごい数のキリがずらっと並んでいます。引き出しの中にもたくさん。さまざまな大きさの穴を開ける必要があるためだそうです。
細かい!!
部品の1つ1つが、すべて手作業で作られています。プラスチックなどは用いず、動物の皮などを固くして用いているそうです。そして細かく1ミリ以下の調整をしながら作られているそうです。写真の棒を曲げるのも、ねじの溝を作るのも、すべてこの工房で1本1本作られています。
全体の大きさを考えると、何と気の遠くなる作業でしょう。中里さんご夫妻、本当にありがとうございます。
風の通り道
パイプオルガンは風が奏でる楽器だとは聞いていましたが、どのように流れるのかを見せてくださいました。鍵盤を押すと風がオルガンの中を通る構造になっています。足下には大きなふいごがあります。鍵盤をたたくとそこから下に奥に横に、そして上に流れていくのだそうです。オルガンの裏側に先ほど見た部品が使われています。こんなに細かで複雑ですが、鍵盤をたたいた瞬間に音が出ます。本当に本当に不思議です。
そしてパイプから…
風がたどりつくのは木製と金属製のパイプです。写真の中の木製パイプに緑色のテープが貼られていますね。これは、実際に森小路教会にオルガンを組み立ててから、教会の会堂の環境に合わせて細かな調音をするためだそうです。
これだけあるパイプからそれぞれ異なった音が出るわけです。ですから深く厚く繊細で力強い音が奏でられるのです!いよいよ楽しみになってきました。
10月には森小路教会で!
そして、いよいよ、いよいよです。森小路教会にパイプオルガンが10月にやってきます!!予定より早く仕上がり、秋には森小路教会でその全体像を見ることができそうです。
中里さんご夫妻は、教会に泊まりながら組み立てや調音をしてくださいます。教会の皆さんにオルガンのことなどお話してくださる機会があるでしょう。
お二人のすてきなオルガン製作マイスターに会える日まで、あと少し!すべての過程が守られますよう、心を合わせてお祈りしましょう!
工房を出たあと、下関の町が一望できる高台に連れていってくださいました。本州の端の美しい町。短い時間でしたが、本当に素晴らしい時間となりました。ありがとうございました!
ついに森小路教会にパイプオルガンがやってきた!
2022年10月9日
ついに、ついにこの日がやってきました。森小路教会の会堂で、パイプオルガンの音色が美しく響きます。
私たちは祈りながらこの日を待ち望んできました。ついに、こんなに美しい姿のオルガンが、森小路教会に到着しました。
しかし、もちろん、この完成形がそのまま届いたわけではありません。中里オルゲルバウさんご夫妻が、1週間、教会に泊まり込み、このオルガンを組み立ててくださったのです。完成する1週間前の10月2日の聖日の夕方、まずは下関から中里さんご夫妻が教会に到着しました。車の中には大事な大事な細かな部品、パイプや鍵盤などが入っています。そっと教会の中に毛布にくるまれた鍵盤が置かれました。いよいよです。
翌日10月3日の朝、中里さんたちが下関を出る前にトラックに運び込まれ、すでに出発していたオルガンの本体、大きな部分が到着しました。当日の様子は「牧師室より2022年10月16日号」に記されています。ドキドキワクワクの瞬間です。
↑こうやってトラックに乗った本体が届きました。丁寧に運んでくださり、ついに十字架の光る教会の中に、オルガンが運び込まれました。そして、エレベーターに乗ります。前日から、「エレベーターに入るよね、うん、大丈夫なはず」と何度も繰り返していらした中里さん。もちろん事前にいらして、エレベーターの寸法も測り、ぴったりに作ったのですが、やはり実際に乗るまではドキドキです。
は、入りました! エレベーターに入りました!
ものすごく、ものすごく、ぴったりです!
そして、礼拝堂の中に、オルガン本体が入っていきました。
工具が並んでいます。これから、パイプの部分が組み立てられ、パイプ1本1本を削り、細かな音の調整がされます。↓こんな感じで組み立てられていきました。
工房で音の調整はある程度していらっしゃったとのことですが、実際に礼拝堂に運び入れると、また環境が違います。そこで細かく細かく礼拝堂に合わせて音の調整がされます。このパイプオルガンが置かれる礼拝堂も含めて、楽器となったのです。
そしてついに10月9日、美しい音色が礼拝堂に響きました。私たちもマスクをしたまま、心なしか大きな声で賛美をささげました。
中里さんご夫妻も共に礼拝をささげ、礼拝後にオルガンの中をあけて、オルガンについてお話を聞かせてくださいました。
あたたかな音色を響かせるパイプオルガン。風の楽器であることがよく分かります。さらにさらに用いられることを祈りつつ期待しています。クリスマスも、お楽しみに! 中里オルゲルバウの中里さんご夫妻。本当に本当にありがとうございました。またメンテナンスにいらっしゃるとき、お会いできるのを楽しみにしています!